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古紙ジャーナル バックナンバー

【オフィス古紙】
新東洋(ベトナム)の増産、寧波中華紙業(中国)の
輸入再開で秋口にも需給は好転か
九州製紙(大分製紙グループ)、年末から原料を手当

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2005年5月23日 640号

ベトナムの家庭紙メーカー、新東洋(ニュートーヨー)は日本からオフィスパック(込頁)を月1,500トン購入しているが、今秋には製品ベースで年産1万1千トンの増産体制を整えるのにともない、使用古紙も月1,000トン~1,500トン増える。増量分についても日本から購入したい考え。需給が緩んでいる日本のオフィス古紙にとって好材料となるうえ、現在中断している寧波中華紙業の買いが戻れば、需給は好転するだろう。

また来春には大分製紙グループの九州製紙が新マシン(古紙ものトイレットペーパー日産100トン)を立ち上げる。年末から原料手当に動くとみられ、輸出増と国内の消費増からオフイス古紙の需給が逆転(緩和から逼迫へ)することは必死か。ちなみに家庭紙向け古紙価格は昨2、3月に続き、2年連続で値下がりしている。

急落しても輸出価格、国内を上回る

オフィス古紙の輸出価格は現在、中国向けのオフィスミックス(グレードBクラス)でCIFトン110数ドル、オフィスパックで同130ドルと伝える。ただパックにしてもミックスにしてもグレード格差が大きいのが特徴。問屋手取りベースではミックスがキロ9円前後、パックが11円近くある。本紙の四面の国内の価格表をご覧いただきたい。輸出価格は国内価格を上回っている。

中国はこうした古紙を家庭紙や板紙の原料に使用している。ケントや色上に比べてオフィス古紙を積極的に使用しているのは、①カラー印刷が少ない②歩留まりがいいーなどによる。もっとも今年1~2月頃の高値に比べると、両品種とも3円以上急落した。月4,000~5,000トン使用していた寧波中華紙業が購入を中断していることが響いている。同社が購入を再開するに当たって、新しいスペック(規格)が提示されるのかどうか、注目されている。

新東洋、マシン2台で家庭紙年2万1,000トン生産

新東洋はシンガポールに本社を置き、工場はベトナムホーチミン市のシンガポール工業団地内にある。工場敷地は1万2,000坪で、00年4月創業。投資額は4,300万ドル(米ドル)。家庭紙の生産高は現在、年産2万1,000トンという。ベトナムではトップの生産高を誇るが、年産2万1,000トンといえば、日産60トン程度。大阪府泉南市に工場を構えるリバースの古紙ものトイレットペーパーの生産能力が日産50トン。日本のリバース規模といえよう。

新東洋はマシン2台を保有。いずれも日本の三栄レギュレーター製。1台はパルプものでもう1台は古紙もの。パルプものではティシュペーパーを生産し、古紙ものではティシュとトイレットペーパーの両方を生産している。ブランドはPUIPPY。創業から3年間は赤字だったが、現在は黒字に転換しているという。

使用古紙、全量を日本のオフィスパックに転換

創業当初は日本の古紙を全く使用していなかった。月1,500トンの内訳は、模造60%、色上30%、その他の古紙10%(金紙の付いたもの)。模造は米国、シンガポール、香港から。色上はヨーロッパなど。その他はシンガポールなど。国内古紙の使用はゼロ。

それが現在、全量が日本のオフィスパックに切り替わっている。劇的に使用古紙が変わったのは①価格に値頃感②歩留まりがいいーなどが評価されたとみられる。切り替わる前の三品全体の平均CIF価格はトン180ドル前後。日本のオフィスパックが160ドルで買えたことから20ドルのコストダウンになった。中国向けに比べてドルベースのCIF価格が高いのはフレート(海上運賃)が高いため。問屋手取りベースは中国向けと変わらないもよう。

九州製紙、来春に稼働へ

大分製紙が北九州市の新日本製鐵の工場跡地に建設を進めている古紙ものトイレットペーパーの生産工場(運営は九州製紙、日産能力100トン)は来春稼働の予定。使用古紙はオフィス古紙、機密文書、難処理古紙など逆有償の古紙が中心になる。三栄レギュレーター東京工場、リバース大阪工場に続く、ゼロ・エミッション型の古紙ものトイレットペーパー工場の誕生となる。

新東洋(ニュートーヨー)の会社概要

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