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古紙ジャーナル バックナンバー

【中国の製紙産業】
中国、生産上位30社のシェアは30%
寡占化が進んだ日本に対し、群雄割拠
売上500万元(約6,500万円)以上に3,009社

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2005年7月18日 648号

中国造紙協会調べによる昨年の中国の紙・板紙生産量は4,950万トン。前年比15%増で、数量にして650万トンもの驚異的な増加となった。2000年代に入ってからの過去5年で、中国の紙・板紙生産は1,860万トン増(年平均372万トン増)となっており、驚くべき高成長が続いている。この勢いは北京オリンピック、上海万博の2010年頃まで続くとみられており、日本の生産量の二倍である6,000万トンに達する日はそれほど遠くなさそうだ。

驚異的な生産増によって中国の製紙産業を取り巻く経営環境も厳しくなっていると伝える。①原燃料(古紙、パルプなどの製紙原料、石炭、電力、石油など)の需給逼迫による価格の上昇で生産コストが増加②市場競争の激化でコストアップを製品価格に容易に転嫁できない③このための利益率の低下ーなどなど。しかし高成長業種であることから、各社の設備投資意欲はまだ衰えず、旺盛だ。

中国の製紙企業は約3,500社あるという。このうち売上高500万元(1元13円で換算すると日本円で6,500万円)以上の企業は3,009社。ちなみに日本は紙31社、板紙52社。王子製紙、日本製紙などの企業が重複しているうえに、家庭紙メーカーを含めても日本の製紙企業は現在、200社足らず。

上位30社のシェアは30%

別表は中国造紙協会がまとめた製紙会社上位30社の生産状況である。生産のトップは東莞玖龍紙業(ナインドラゴン)の170万トン、2位は山東晨鳴紙業集団(チェンミン)の144万トン、3位がAPPグループの金東紙業の130万トン。ナインドラゴンは板紙、チェンミンは洋紙と板紙の総合、金東紙業は洋紙メーカーである。売上げ、税引き前利益ではチェンミンがトップ、金東が2位。ナインドラゴンは4位と10位に後退する。

上位30社の生産量は1,476万トン。全体に占めるシェアは30%である。一方、日本の昨年の生産上位25社のシェアは84%にも達する。寡占化が進んだ日本に対し、中国の製紙産業はまだ群雄割拠の状況にある。その中で現在、ナインドラゴン、チェンミン、金東紙業などがトップグループを走っているといえよう。

国民1人当たりの消費量はまだ42キロ

前述したように昨年の中国の生産量は前年比15.1%増の4,950万トン。一方、消費量は同13.2%増の5,439万トン。生産を489万トン上回る。国民1人当たりの消費量は同5キロ増の42キロ(日本は246キロ)。日本のまだ6分の1の水準にある。また日本は洋紙と板紙の生産比率が6対4で洋紙が上回るが、中国はほぼ半々。家庭紙、段原紙、白板紙などの生産は日本をすでに大きく上回っている。

中国の行政区でみた生産量ではトップが山東省、次いで浙江省、広東省、江蘇省と続く。チェンミン、フワタイ、サンペーパーなどの大手が山東省に立地しており、製紙産業の基盤強化に山東省も熱心。

輸入、過去5年に4倍

こうした驚異的な生産増を背景に、中国の古紙輸入量が爆発的に伸びている。昨年は前年比31%増の1,229万トン。数量にして291万トンも増えた。過去5年でほぼ4倍増である。今年も大きく伸びており、1-5月累計で前年比32%増の666万トン。月平均133万トンの輸入量である。これを12倍すると1,596万トン。今年の輸入量は1,600万トン前後に達することが予想される。年間では370万トンもの増加だ。

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