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古紙ジャーナル バックナンバー

【丸山喜之助商店】
全天候型の一廃・産廃の中間処理施設
丸山喜之助商店、鹿児島県に初めて完成させる
最新鋭の選別・破砕プラントを導入

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2005年10月10日 659号

完成した鹿児島中央資源化センター

合資会社・丸山喜之助商店(本社・鹿児島県日置郡伊集院町)の鹿児島中央資源化センター(鹿児島県姶良郡加治木町西別府5856-2)の落成式に出席、同センターを見学させてもらった。

同センターは
①加治木町などの自治体で収集された不燃ごみや粗大ごみ(一般廃棄物)から、産業廃棄物までを中間処理し、鉄・非鉄などの資源物を回収する最新鋭の選別・破砕プラントが導入された破砕棟

②ベーラー(大型梱包機)が設置され、古紙、ペットボトルや容リプラをプレスするプレス棟の2棟からなる。

一廃、産廃両方の施設許可を取った全天候型(屋内)の中間処理施設は鹿児島県でも初めてという。民間にできることは民間に任せるという加治木町の姿勢は、全国他自治体の今後の環境行政の指針となるのでないか。

同センターは車で鹿児島空港から30分、九州自動車道加治木インターから10分くらいの距離にある。山間にあり、合資会社・丸山喜之助商店の丸山博幹代表によると10年前に取得した土地だという。山を切り開いたおよそ2,000坪の土地に、最新鋭の選別・破砕プラントが導入されていた。

敷地内には加治木町から収集され持ち込まれた不燃ごみの山があった。プラスチックなどが混ざった、家庭が排出した一般廃棄物である。これを破砕棟に持ち込み、鉄・非鉄などの資源物を回収するという中間処理を施したあとで、最終処分場へ回す。不燃ごみだけでなく粗大ごみ(一廃)や産業廃棄物も同様な経過をたどる。

古紙のプレス棟でペット、容リプラもプレス

まず古紙を選別・加工するプレス棟から見学した。渡辺鉄工の50馬力ベーラーが設置されており、自治体から持ち込まれた資源ごみである古紙、ペットボトル、廃プラ(容リプラ)をプレスしていた。丸山喜之助商店は今回完成した中央資源化センターの他にリサイクル工場を鹿児島県内に持つ。本社事業本部(伊集院町)、鹿児島営業所(鹿児島市)、川辺営業所(川辺町)、喜入町ストックヤードの4ヵ所。中央資源化センターは同社にとって5番目のヤードになるわけだ。

破砕棟の天井、12メートルから14メートル

次に破砕棟を見学する。同センターはプレス棟と破砕棟の2棟からなるが、目玉はなんといっても最新鋭の選別・破砕プラントが導入された破砕棟(約650坪)である。写真のように、破砕棟の外観は夢という字と虹がレイアウトされたデザインが印象的な建物だ。

破砕棟の天井は高いところで14メートル、低いところでも12メートルあり、実際の建坪よりかなり広く感じられる。こうした施設が行政の建築物でなく民間の施設であるということに時代の流れを感じた。選別・破砕プラントのフローからまず眺めてみよう。

持ち込まれた粗大ごみは二軸破砕機で10ミリから20ミリに粗破砕される。もっとも不燃ごみなどの小さな形状のごみは直接ホッパーに投入される。粗破砕されたごみと直接投入されたごみはコンベアで二次破砕機に送られる。

二次破砕機はコンクリート壁の内部に

振動や騒音防止対策のために二次破砕機はコンクリート壁で遮断された内部に設置されている。二次破砕によってごみは5ミリ前後の細片になる。この二次破砕されたごみは鉄と非鉄を選別する選別機へ送られる。このあと、鉄、非鉄、アルミという品種ごとの選別機や選別ラインがあり、こうした資源物がごみから徹底して回収される。

破砕されたごみは4種類に

二基のサイクロンとバグフィルターがあり、サイクロンでごみを貯留、バグフィルターで砂などのごみを除去する。資源物が徹底的に回収されたごみはその後、下のストックヤードに落とされ、ストックされる。ストックされるごみも4種類ほどに分かれているのにびっくり。遠方から見ると4種類のごみの区分が分からないが、間近でみると中身が少しずつ違う。埋立や焼却に回るごみを少なくし、資源化できるものはとことん資源化しようという最新鋭の設備であることが理解された。

処理施設建設に当たり、地元住民の反対なし

丸山喜之助商店の現在の代表・丸山博幹氏は三代目。祖父が昭和10年に起業し、今年で70周年を迎える。創業当時は古布、古紙、鉄屑などを扱うタテバだったようだ。戦時中は統制品の鍋・釜を軍に提供し、戦後は綿の古着を製紙工場に提供してきたという。現在は資源化できるものはなんでも扱うようになったので、古紙問屋というより総合リサイクル企業である。

今回の中間処理施設の建設に当たって、地元住民の反対はなかった。30年前から資源の少ない国にとってリサイクルが必要と、学校、自治会、婦人会などに訴え、古新聞などの回収(集団回収)と取り組んできた。こうした地道な小さな積み重ねが廃棄物処理業に対する偏見を取り除く役割を果たしてくれたのでないかともいう。なお同社は一廃、産廃の収集運搬の他に、両方の中間処理業の許可を取得している。

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