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古紙ジャーナル バックナンバー

国内市況、2002年秋の再来はならず!?
メーカーと問屋の綱引き続く
関東商組、融通価格の値上げを要請
新聞12.5円、段ボール11円に

カテゴリーカテゴリー:古紙ジャーナル バックナンバー 古紙国内価格

2005年11月21日 665号

内外格差が拡がったことで、これが国内価格に反映するのかどうか、注目されている。家庭紙向け古紙価格は2年連続して値下がりしていたこともあって、11月から全国的に平均2円値上がりした。一方、洋紙・板紙向けの古紙(新聞、雑誌、段ボール)価格は、国内メーカーと古紙問屋との綱引きが続いている。

プレミアム(割増し)やスポット価格は出ているものの、年内の建値の上昇はないとみる関係者が少なくない。洋紙・板紙向けの古紙で内外格差が反映されない、あるいは反映されにくいのはなぜだろうか。

結論からいえば①12月の発生期を控えている②建値が上昇した02年秋に比べるとメーカー在庫に余裕がある③デリバリしながらの値上げ交渉(商習慣だが)なので迫力を欠く④輸出の好調で問屋在庫が慢性的に少ない。このため仕入れがいったん上がると下げにくい体質になった。問屋自体が建値(売価)の上昇を危惧している⑤メーカーの寡占化が進み、家庭紙向けのような弾力性がないーなどが原因だろう。

底値は脱出したが

02年の夏場まで日本の古紙価格は最低の水準にあった。段ボール5円、新聞8円、雑誌4円50銭。いずれも関東地区の問屋店頭価格。現在の建値からみても、段ボールで4円50銭、新聞で2円、雑誌で3円50銭も安かった。

底値を脱出したのはこの年の夏から03年にかけて。新聞は13円まで上昇。もっとも13円相場は約半年の短命に終わり、その後1円づつ3回値下がりし、10円に。04年以降10円相場が続いている。つまり5円上がり、3円下げた格好だ。 段ボールは02年夏場に1円、暮れから03年にかけて2円50銭、03年末から04年初頭にかけてさらに1円、合計4円50銭値上がりした。以後、建値の動きはなし。雑誌は02年秋に1円50銭。年末から03年初にかけてさらに2円、合計3円50銭値上がりした。段ボール同様に以後、動きがない。

02年に古紙価格は最底値は脱出したものの、上値は重い。近年の鉄スクラップの国内価格はトン2万円(キロ20円)の大台を行ったり来たり。この鉄スクラップ市況とは大きく乖離してしまった。キロ当たりの段ボール価格が一桁価格に転落したのは98年。その後、二桁価格に回復していないからだ。

融通事業、消費に占める割合は

古紙再生促進センターは需給安定対策事業のひとつとして融通事業を行っている。同センターが関東製紙原料直納商工組合から買い入れ、製紙メーカー(今年3月時点で9社)に売り渡す。対象品種は新聞と段ボールで、月2,000トンづつ。それまでは1,500トンづつだったが、平成16年8月から500トン増量された。昨年度の実施数量は新聞2万1,168トン、段ボール1万9,439トン、合計4万607トン。

両品種の年間消費量は1,300万トンを超えるので融通事業の消費に占める割合は0.3%。従って需給安定対策というよりも近年は融通価格の方が注目されるようになった。もっとも融通価格も実勢価格を追認するような形で決められており、相場形成力はない。10月の融通価格は新聞が10円、段ボールが9円。

融通価格の値上げを申し入れ

今回、関東商組は11月の融通価格を新聞12円50銭、段ボール11円に修正するようメーカーに申し入れた。新聞で2円50銭、段ボールで2円アップである。また雑誌は融通事業を行っていないが、参考価格として8円を10円に切り上げるよう申し入れた。追認の形にせよ、過去、融通価格が決まらないことも何度かあった。今回は前例のない値上げ要請なので、融通価格はしばらく決まらないのでないか。

新聞・雑誌・段ボールの関東地区の問屋店頭価格

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