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古紙ジャーナル バックナンバー

王子製紙・富岡工場、DIP増強決定
来年にかけて3社4基(日産1,200トン)稼働
新聞・雑誌、月5万トンの消費増
中国でも新聞用紙マシンが増強へ

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2006年1月30日 674号

王子製紙は富岡工場(徳島県阿南市豊益町吉田1)に日産200トンのDIP(脱墨古紙パルプ)設備の増強を決めた。夏場から古紙を購入し、試運転は10月の予定。歩留まりを考慮すると、フル操業した場合の古紙使用量は月間8,000トン前後になる。使用古紙は新聞主体に雑誌も。

大王製紙・三島工場も日産800トン(2基合計)のDIP設備の増強を決定しているので、今年から来年にかけて立ち上がるDIP設備能力は少なくとも日産1,200トンになる(日本製紙・石巻工場も日産200トンを増強予定)。3社4基の設備が立ち上がると月5万トン近い新聞、雑誌の消費増につながる。洋紙による雑誌利用が一段と活発になりそうだ。

既設の能力は日産50トン

富岡工場における既設のDIP設備能力は日産50トン。王子製紙のDIP設備の保有工場の中ではもっとも能力が小さかった。04年の富岡工場の古紙消費量は年間約2万4,000トン、月にして2,000トンだった。使用古紙はすべて新聞で、既設のDIP設備では雑誌を使用していなかった。

富岡工場は王子製紙の工場群の中では春日井、米子と並ぶ塗工紙の主力工場。塗工紙とはチラシやカタログなどに使用される、表面が塗工された印刷用紙のこと。富岡工場の一昨年の洋紙生産量は61万トン。このうち微塗工紙を含めた塗工紙の生産量は全体の82%を占める。今回のDIP設備の増強は、主力の塗工紙に古紙の配合率を高めるのが狙い。

塗工紙への古紙配合増に各社が注力

新聞用紙には七割前後の古紙が配合されているが、洋紙全体でみた古紙の配合率はまだ30%台と低水準にある。塗工紙に限ったデータはないが、塗工紙への古紙配合率が高い王子製紙・春日井工場の場合、配合率は平均20%とのことだった。他工場の場合は当然、これより低いといえよう。

昨春、日本製紙・岩沼工場で日産50トンのHDIP設備(白色度72%)が稼働した。この古紙パルプも塗工紙に配合されているが、同工場が塗工紙に古紙を配合したのは初めて。
大手洋紙各社が塗工紙への古紙配合増に注力しつつあったが、この流れを決定的にしたのは大王製紙・三島工場だろう。塗工紙の新マシン(月産2万4,000トン)の増設とDIP設備の増強を決定したからだ。来年には日産800トン(MDIP450トン、NDIP350トン)のDIP設備が二基稼働する。

過去も大王製紙の動きがきっかけ

過去の洋紙業界のDIP設備への投資ラッシュを振り返ると、大王製紙が大きく関与している。98年末、いわき大王製紙が古紙配合率100%の新聞用紙の生産を開始。00年春には三島工場で洋紙向け雑誌利用を本格化させた。こうした大王製紙の動きが洋紙への古紙配合増ブームを作ってきた。

紙向け消費、96年以降プラス成長が続く

古紙再生促進センター調べによると、今1-11月の古紙消費量は1,704万トンで、前年比0.3%の微増にとどまる。年間では1,860万トンか。内訳は紙向け(洋紙向け)611万トン、102.0%。板紙向け1,093万トン、99.3%。板紙向けはマイナス成長である。

2000年代に入ってからの板紙向け古紙消費は00年の4.8%増を除いて、01年以降はマイナス成長か横ばいの状況が続いている。これに対し、紙向け消費は1996年以降マイナス成長が一度もない。98年以降は高成長が続いている。例外は03年の0.5%増。

02年秋に新聞などの市況が急騰したことの反動で、DIP設備増強の凍結やチップ使用量を増やす動きが出、古紙消費が冷え込んだことによる。昨年も2%増と低成長だが、今年から来年にかけて5%前後の成長が期待されよう。

紙と板紙向け古紙消費の伸び率

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