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古紙ジャーナル バックナンバー

【斎孝】
機密書類、引取りから破砕までパーフェクトに処理
セキュリティカードやハンディターミナルを活用
仙台港資源化センターに専用施設

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2006年4月17日 685号

機密書類の専用処理施設の内部

㈱斎孝の仙台港資源化センター(仙台市宮城野区蒲生2-2-1)内に機密書類の専用施設が完成したので見学させてもらった。ハードの施設もさることながら、同社が開発した引き取りから破砕処理までのソフトがユニーク。

2枚(顧客側と斎孝側)のセキュリティカードとハンディターミナル(パソコンの端末)を使い、引き取りから同社専用施設までの運搬、さらに処理工程において、パーフェクトなセキュリティシステムを構築しているからだ。

同資源化センターは3年前にオープン。その後、産廃、一廃の中間処理施設の許可を取得。木屑、廃プラなどの中間処理事業も行い、総合リサイクルセンターとして事業が拡大していた。

訪問した当日、新入社員(4名入社)の入社式があった。これまではもっぱら中途採用だったが、今年初めて新入社員を採用したとのこと。パートを含めた同社の従業員は92名に膨らむ。

同社は2003年に創業30周年を迎えた。同じ年に資源化センターが竣工し、スタートする。スタート時、同センターを見学させてもらったので、訪問は3年ぶり。同センターは当初、4つの施設からなっていた。①古紙リサイクル施設②総合リサイクル施設③空き缶・空きビンリサイクル施設④発泡スチロール施設。

木屑や廃プラを扱う

②の施設に機密書類のシュレッダーを導入。クボタ製で金属探知器も付いていた。港内には監視カメラも付いていて、事業が始まればシャッターを閉鎖すると語っていた。今回、訪問すると、クボタ製のシュレッダーは転用され、木製パレットを破砕して木屑を製造していた。地元の製紙会社のバイオマス燃料の需要に応えるためである。そのため、産廃、一廃の中間処理施設の許可を取得する。

また持ち込まれた廃プラも選別し、プレスして出荷。関東のRPF(廃プラと紙ごみの固形燃料)業者に売却(逆有償)していた。いまのところ、RPF設備を導入する考えはないとのことだった。

専用施設を移設

一方、機密書類の専用施設は別の場所に設けられ、施設のスペースは延床面積が185平方メートル。6台の監視カメラが付いており、機密書類を選別作業(不純物の除去)をしたあと、コンベアでシュレッダーに送る。シュレッダーは佐々木製の二段破砕機で、処理能力は時間当たり2.5トン、1日約20トンの機密書類を破砕することができる。一段、二段と破砕機を通すことで、情報の抹消強化が図れたとしている。

施設内部を見学

訪問時、機密書類の破砕処理作業が一段落していたので、施設内部に入れてもらった。施設への入退出は専属スタッフの指紋認証による。段ボール箱から機密書類の代わりに雑誌類を取り出し、破砕する作業工程を見学する。段ボール箱ごとの投入も可能だが、シュレッダーされた古紙を家庭紙メーカーが使用しているので、品質向上のためできるだけ段ボールを除去している。

シュレッダー古紙の山はふたつできていた。コンベアによって左右に落とすことができる。投入する古紙(機密書類)によって2種類の品質を作っているとのことだった。

シークレットキングと命名

同社が開発した機密書類のリサイクルシステムは「シークレットキング」と命名されている。引取から運搬、さらに専用施設到着から破砕処理、さらに破砕処理が終わって処理証明書をインターネットでメール配信するまでのフローを最初から追ってみよう

セキュリティカードを発行

まず機密書類の顧客(排出先)と契約書を締結する。締結後、セキュリティカードを発行する。同カードは原則一社一枚で、このカードがないと専用車両の電子錠が解錠されない。斎孝の専属スタッフが所有するハンディターミナル(端末)とセキュリティカードの情報と顧客が持つ情報が合致さないと、専用車両の電子錠が開かない仕組みになっている。専用車両が開かないと、積み込み作業ができない。

ハンディターミナルで引き取り情報を入力

機密書類の積み込み作業中は、車両に設置してある「庫内監視カメラ(二機)」が作動し、積み込み作業の始まりから終了までを監視(記録)する。預かった機密書類は引き取り状況に合わせてその場で情報(段ボール箱の個数、専用カゴの台車数など)をハンディターミナルに入力管理し、入力した情報を斎孝の管理本部に送信。同時に、入力した情報をモバイルハンディプリンタで、機密書類の預かり証を発行する。

施設、6台の監視カメラ

運搬の途中経路はすべてGPSで軌道監視し、記録を残す。専用施設に到着すると、専属スタッフの指紋認証で入室。その後、セキュリティカードでもって専用車両の電子錠を解除。施設内部は6台の監視カメラが常時監視しており、監視映像は管理本部の二台のモニターに送られる(夜間の管理は動体監視)。

処理証明をネットで配信

機密書類の選別作業から破砕処理工程のすべてを監視カメラで撮影。映像データは顧客にインターネットでリアルタイムに送られる。すべてが終了すると破砕処理証明書(破砕処理証明及びGPSによる軌跡証明)をインターネットでメール配信する。処理の完了を証明する処理証明書の発行が遅れると不安がつきまとう。顧客が不安を感じることのないよう、即発行、配信ができる。

オプションも

またオプションとして、①DVD作成(処理工程の記録)、1回2,100円から②写真作成(荷下ろしから破砕まで)、1冊2,100円から③溶解証明書(製紙メーカーからの証明書)、1枚1,050円。また段ボールごとの破砕処理も可能だが、中身が紙に限る。なお機密処理事業として同社は初年度処理量2,000トン、売上げ1億円を見込む。将来は年間4,000トンの処理を見込んでいる。

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