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古紙ジャーナル バックナンバー

【東海パルプ】
今春、2基目のバイオマスボイラーが稼動
年間で木屑7.8万トン、RPF2.4万トンを使用
RPFは子会社レックスが全量を供給

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2006年5月29日 690号

今春稼働した11号バイオマスボイラー 木屑とRPFを使用

今春稼働した東海パルプ㈱島田工場(静岡県島田市向島町4379)のバイオマスボイラー(11号ボイラー)を見学させてもらった。発生蒸気量は時間当たり75トンで、年間木屑7万8,000トン、RPF(廃プラと紙ごみの固形燃料)2万4,000トンを使用する。同社は2001年に10号ボイラーを立ち上げているので、2基目のバイオマスボイラーである。

同社以外で現在、2基以上のバイオマスボイラーを稼働させているのは、大王製紙グループ3基(いわき大王、名古屋パルプ、三島)、王子製紙グループ4基(苫小牧、大分、米子、日南)、日本製紙グループ2基(勿来、石巻)の3社のみだ。

01年に稼働した10号ボイラーで年間PS(ペーパースラッジ)5万4,000トン、木屑4万8,000トンを使用している。同社はこのボイラーを廃棄物ボイラーと位置づけているが、木屑も使用しているのでバイオマスボイラーの範疇に入る。

08年末までに30基のバイオマスボイラーが稼働へ

2面の表は本紙が調査した08年末までに立ち上がる、製紙各社のバイオマスボイラーの一覧表。681号で一覧表を掲載したが、その後、新たに新設が決まったボイラーや燃料使用量の内容が判明したボイラーなどを修正、追加した。(HP未掲載) ボイラーの能力を比較するには時間当たりの発生蒸気量が物差しになるという。最大能力は王子製紙・富岡工場に08年秋に完成する発生蒸気量300トンのボイラー。

08年末までに立ち上がるバイオマスボイラーは製紙業界全体で30基。石炭以外のバイオマス燃料使用量は、年間木屑240万トン、RPF約87万トン、PS45万トン、廃タイヤ約39万トン、合計使用量は410万トンに達する。製紙以外では電力事業者などがバイオマスボイラーの新設を計画しており、木屑などの燃料争奪戦になりそうだ。

子会社レックスでRPFを生産

東海パルプはいわき大王製紙と並んで、01年に10号バイオマスボイラーを立ち上げた。バイオマス燃料の使用で製紙業界の先陣を斬ったわけだが、今春稼働した11号バイオマスボイラーでRPFを初めて使用した。これに先立ち同社は02年4月に㈱レックスを設立。同12月には金谷工場(静岡県島田市金谷河原)にRPF月産1,000トン設備を試運転させる。さらに島田工場内にも同設備を導入し、現在、レックスが生産し、供給するRPFは月2,000トンに達している。

ちなみにレックスは東海パルプの100%子会社。RPF生産設備の他、東海パルプが使用する難処理古紙の集荷事業にも取り組んでいる。同社は産業廃棄物の処分業の許可を取得しており、取得したのは03年2月。産廃の処分業の許可を取得し、自らバイオマス燃料を生産する製紙メーカーは少なく、大半は燃料を購入している。

ボイラーは全部で4基、うち1基が回収ボイラー

同社は4基のボイラーを持つ。1基は重油ボイラー、1基は回収ボイラー、残る2基がバイオマスボイラー。回収ボイラーとはパルプ製造工程で排出される廃液を回収して燃料として使用するボイラーのこと。重油や回収ボイラーは液体燃料だが、バイオマス燃料は個体。

建築廃材をチップ化する木屑には石ころや釘などの鉄屑が混じる。またRPF原料である廃プラには塩化ビニールが混じっているケースもある。バイオマスボイラーは流動砂ボイラーともいわれ、熱した砂を炉の中で回転(吹き飛ばす)させながら、木屑やRPFを燃焼させる方式。燃料が均質の液体に比べて、個体燃料には前述の夾雑物が混じり、運転管理に神経を使うという。

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