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古紙ジャーナル バックナンバー

【東日紙商】
東京都墨田区に市街地ヤードを開設
杉並、大田区に続く都内で3ヵ所目
振動、騒音など環境対策に万全

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2006年7月31日 699号

厚い外壁で囲まれた墨田支店

七月にオープンした東日紙商㈱の墨田支店(東京都墨田区文花2-4-16)を紹介したい。近年、古紙ヤード(回収基地)は大型化、クローズ化、複合化(総合リサイクル施設)し、かつ郊外型(輸出基地を兼ねた港湾に近い立地が増える)になるなかで、同支店は市街地にできた古紙専用の持ち込みヤード。地価の高い都内だけに敷地面積も270坪と狭い。

しかしながら、振動、騒音、粉塵などの環境対策には万全を期しており、外壁やコンクリート床の厚さは目を見張るばかり。ところで今年は7年連続となる古紙ヤードの開設ラッシュ。本紙の調査によると、七月時点で明らかになった新規ヤード(全国ベース)は20ヵ所に達した。さらに増える見通し。

開設される古紙ヤードは郊外型と市街地型のふたつのパターンに分かれそう。①土地を取得しやすい②輸出基地にもなるーなどから、郊外型のヤードが数では勝る。数は少ないものの市街地型もなくならないたろう。メリットは周辺に業者(廃棄物業者や回収業者)がいて古紙が集まりやすく、持ち込みやすいからだ。

都内で3番目のヤード

東日紙商(本社・東京都豊島区駒込、渡邉正隆社長)はかって北関東支店(栃木県足利市)を拠点に回収していたが、およそ10年前に埼玉県鳩ヶ谷市に東京支店を出したのを契機に、相次いで都内に進出。高井戸支店(杉並区高井戸)、京浜支店(大田区東糀谷)そして今回の墨田支店。ちなみに同社はグループに㈱東日甲府(山梨県甲府市)があり、墨田支店はグループ全体では6番目、都内だけでみると3番目のヤードとなる。

都内を包囲

埼玉県鳩ヶ谷市は立地からみて東京23区の北部に当たるから、ちょうど都内の東西南北に古紙ヤードを構えたことになる。つまり都内を包囲するヤード網を持ったわけだ。鳩ヶ谷市の東京支店は出版社から出る残本(書店などで売れ残った雑誌類)の回収も行っているが、墨田支店を含めた残る都内の3支店は残本の回収はなく、すべて持ち込み専用のヤードである。

オフィス古紙を選別

市街地という立地をフルに活かすために、持ち込み専用に徹しているともいえよう。去る七月五日にオープンした墨田支店の敷地面積は270坪。総武線亀戸駅から車で10分ほどの距離にある。訪問するとちょうど事業所からオフィス古紙が持ち込まれ、この選別作業を行っていた。

廃棄物業者や回収業者などから持ち込まれる段ボールやオフィス古紙の選別・加工が主体となろう。このため250馬力の昭和のベーラーが導入されていた。250馬力というのは、ベーラーの中でも大型機である。

厚い外壁や床

ヤードの周囲が住居という市街地なので、工場棟の外壁やコンクリート床は驚くほど厚い。振動、騒音対策に万全を期した工場だということが分かる。また天井には吸音シートが張られていた。古紙の選別やプレスには粉塵が付きものだが、粉塵防止のためのシャワーも天井に設置されている。道路を挟んで花王の工場があり、市街地ながら同ヤードは準工業地域でもある。

墨田区では2番目のヤード

なお墨田区には山室のヤードがあり、墨田区としては2番目のヤードとなる。本紙のヤードマップによると、23区で古紙ヤードがないのは、千代田区、中央区、港区、目黒区、豊島区の5区。もっとも多いのが足立区で20ヵ所だった。墨田区もヤードが少ない区のひとつ。

ところで23区の家庭系古紙の回収は分別収集、集団回収、新聞販売店回収の3本立てになっている。販売店回収とは販売店が家庭(読者)に折込チラシを撒き、回収日を予告しておいて当日、回収業者が新聞を回収する方法。首都圏には広く普及している。

3つのタイプ

前述したように鳩ヶ谷市の東京支店は出版社からの残本を取り扱っているが、都内に進出したヤードはすべて持ち込み専用のヤード。古紙ヤードといっても、①引き取り専用②持ち込み専用③引き取りと持ち込みの併用がある。当然、③がもっとも多いが、①や②もある。同社は②のヤードということで、古紙が集まる地域ではこうしたヤード展開ができるわけだ。

納入先に海外メーカー

おもしろかったのは工場棟の外壁にかかった看板。写真のように古紙の納入先として、国内大手の王子製紙、日本製紙に並んで景興日紙や永豊余という中国や台湾のメーカーが表示されていたことだ。古紙の販売がグローバルになったことを、この看板はさりげなく主張している。そういえばヤード内にはプラットフォームも設置されていた。

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