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古紙ジャーナル バックナンバー

【上期輸出】
段ボール、1.2%増(1万トン増)にとどまる
雑誌と「その他」輸出は二桁成長が続く

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2006年8月21日 701号

日本の古紙需給ギャップと輸出量推移

今年上半期(1-6月)の古紙輸出量は前年比108・3%の192万トンになった。昨年間は30.6%増だったので大幅な鈍化。下期も新聞などの国内消費が好調なので、輸出は抑制され、年間の輸出量は400万トンそこそこにとどまりそうだ。

輸出5品目の中でもっとも伸び悩んだのが新聞でなく意外にも段ボール。上期の段ボール輸出は1.2%増にとどまった(ちなみに新聞は4.1%増)。輸出が低迷したのはなぜか。①春頃、国内でプレミアム価格が出て、内外格差が縮まった②回収が伸び悩んだ③数字以上に国内消費が好調ーなどが原因か。

需給ギャップは423万トンに

古紙再生促進センター調べによる今年1-5月の回収量や消費量の伸びに基づいて、本紙が推定した年間数量は、回収量が2,312万トン、消費量が1,889万トン。回収量から消費量を差し引いた需給ギャップ(余剰分)は423万トン。昨年を51万トン上回る。

一方、年間の輸出が上半期の伸び(108.3%)にとどまると、輸出量は402万トン。需給ギャップを大きく下回るわけだ。仮に需給ギャップ分だけ輸出が伸びるためには、上期が192万トンの実績だったので下期は231万トンの輸出が実施される必要がある。月にして38万5,000トン。上期は月平均32万トンだったので、下期は月にして6万5,000トン増になる。

7月が長梅雨の影響で発生・回収が悪かったことなどを考えると、下期の輸出がここまで増えるとは想定しにくい。国内消費増あるいは回収量の伸び悩みで、今年の需給ギャップは423万トンまで拡がらないとみたい。つまり限りなく400万トンに近い数量にとどまるのでないか。

内外格差が縮まる

ちなみに古紙の国内消費は前年比1.6%増(1-5月累計)。品種別には段ボール0.7%増で、新聞(2.4%増)、雑誌(1.8%増)の伸びを下回った。段ボールの国内消費はもっと伸びているのでないかという関係者の指摘もあるが、データで見る限り、3品の中でもっとも低い伸びにとどまった。

ところで今春、段ボールの国内価格が地域によってバラツキがあったものの、1円~2円値上がりした。同時にプレミアム価格もかなり出回っていたもよう。一方、輸出価格は7月に入って急上昇したものの、上半期はおおむね落ち着いていた。このため内外格差が縮まったことも、輸出が伸び悩んだ原因のひとつとみられる。

雑誌輸出、60万トンか

古紙輸出が劇的に増えるようになったのは01年から。100万トン台の大台に乗せるようになったわけだが、この輸出を牽引したのは段ボールだった。昨年は48万トンも増え162万トンに。しかし、今年は一転して上半期わずか1万トン増。振り返ると、03年も伸び悩んだ。今年はちょうど03年に似ているともいえよう。

今年も二桁成長しているの品種は雑誌とその他。その他には雑誌、オフイス古紙、台紙(地券)の他に模造・ケント類も含まれるとみられる。もっとも半分は雑誌か。その他の半分が雑誌とみると、今上期は雑誌47万トンとその他の13万トンを足すと、合計で60万トンに達する。雑誌の輸出が段ボールに迫る勢いで増えている。

中国の輸入、上半期21%増に

一方、中国の上半期の古紙輸入は前年比21%増の987万トンになり、数量では170万トンも増えた。日本が増えていないので、欧米からの輸入が増えたことになる。別表は中国の古紙輸入主要12ヵ国。アジアでは日本と香港が主要国。ちなみに今年上半期の輸出量を単純に二倍したのがカッコ内の数量である。日本は年間で316万トン、せいぜい増えても10万トンくらいだろう。香港は横ばい。

イギリス、欧州勢で突出した伸び

欧州で目立つのがイギリスとオランダ。ドイツやベルギーは増えても10万トン前後か。なかでも突出するのがイギリスだ。昨年間は154万トンだったが、今年はすでに上期で101万トン。年間で202万トンとすると、今年は50万トンも増える見通しにある。 本紙は今月末、イギリスにでかけ世界3位の製紙メーカー、SCA製紙の段ボール原紙工場を見学させてもらう予定。同社には古紙リサイクリング事業部があり、ヤード運営や貿易も含めた商事行為を行っている。中国向け輸出が驚異的に伸びるイギリスの現状をSCA製紙を通して報告したい。

日本の古紙需給ギャップと輸出量推移

日本の古紙需給ギャップと輸出量推移

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