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古紙ジャーナル バックナンバー

【SCAリサイクリング】
英国に8ヵ所の工場(古紙ヤード)を持ち、50万トン回収
仲間取引きもあり、扱い量は倍の100万トン

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2006年9月11日 704号

世界の紙・パルプメーカー売上高ランキング

SCAリサイクリングの工場(古紙ヤード)を見学する。SCA製紙(本社・スエーデン)は別表のように世界の紙・パルプメーカー売上高ランキングでは、インターナショナル、ストラエンソに続く第3位のメーカー。その古紙部門を独立させたのがSCAリサイクリングである。同社は英国に8ヵ所の工場を持ち、見学したのはそのうちのひとつで、ロンドン郊外にあった。

新聞古紙を中心に段ボール、雑誌、MIX(欧州の規格では雑誌とミックスが違う)、台紙(地券)などが持ち込まれていた。回収された新聞は①日本のようにチラシがなく②ビニール紐や袋が混入していなかった。きれいに選別されたものだったので、家庭からの回収ものでなく新聞販売店やスーパーなどの事業所から回収されたものと推定される。

ベーラーが2台稼働

工場の敷地面積は3,000坪程度。工場建屋があり、ベーラーが2台稼働していた。ベーラーの奥に選別ラインもあったが、最近は使用していないようだった。きれいに選別された新聞が集まるからだろう。きれいな新聞が集まる理由(回収ルート)を聞きたかったけれど、言葉の壁もあり、こちらの取材が中途半端に終わった。スタッフは現場、事務所とも極端に少なく、徹底した省力化が図られていた。入ってくるトレーラーは自社のものが多く、事業所などから直接回収している様子である。

日本の古紙回収では専業者である古紙問屋が圧倒的なシェアを持っているが、欧米は製紙系や廃棄物系のシェアが高い。ここ英国でもSCA製紙を含めた製紙系が高いシェアを持っていた。廃棄物系は今回、訪問していないので実態が分からない。

回収量の半分が輸出

英国の昨年の古紙回収量は700万トンという。前年より40万トンほど増えた。このうち半分は国内消費、残る半分が輸出。古紙の輸出比率が大変に高いのは、紙・板紙の生産、消費構造による。英国の紙・板紙生産高は624万トン(04年実績)に対し消費量は1,268万トン(同)。半分を輸入に依存しているからだ。ちなみに1人当たりの紙・板紙の年間消費量は210キロ(日本は247キロ)。

古紙の主要な輸出先は中国、インドネシア、ヨーロッパ。これら各国に700万トンの半分、350万トンが輸出されたわけだ。アジア向けで主要輸出先3国をみると、中国155万トン、インドネシア38万トン、インド二21万トン(いずれも昨年の輸入量)の合計214万トン。こうした数量から推定してヨーロッパ向けは100万トン足らずか。ともあれ欧州において英国はドイツと並ぶ古紙の輸出国となった。

古紙だけを集める業者も

ドイツなどに比べて遅れていた英国の古紙回収だが、ここ数年、回収量が着実に増えている。そこで700万人の人口を抱えるロンドン市内の回収システムがどうなっているのか、関心を持って市内を歩き回った。また伊藤忠商事のロンドン支店の担当者から家庭やオフィスの古紙の出し方を聴いたりした。が、古紙を他の資源物と一緒に出しているものの、古紙だけを抽出して、つまり分別して出してはいないという。

しかし、市内の路上で見かけたのだが、古紙だけがポリ袋に入って出されていた。袋に回収する業者の名前がプリントされていたので、古紙だけを集める民間業者がいる様子だった。またある集合住宅では古紙、ビン、ペットボトルなどを分けて出す容器が置いてあった。民間にせよ、行政にせよ、古紙だけを集める回収ルートができつつあるようだった。

世界の紙・パルプメーカー売上高ランキング

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