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古紙ジャーナル バックナンバー

【藤川紙業・さいたま営業所】
駅販売店やコンビニの返本・雑誌を取り扱う
【宮崎・上尾リサイクルセンター】
旧ヤード手狭になり第2ヤードを開設

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2007年1月22日 722号

昨年3月にオープンした藤川紙業のさいたま営業所

昨年、埼玉県にできた新ヤードをふたつ見学させてもらった。ひとつは㈱藤川紙業のさいたま営業所(さいたま市桜区町谷4-7-21)。戸田営業所を閉鎖し、スクラップアンドビルドで昨3月にオープンした。キオスク(JRの駅売店の愛称)、私鉄・地下鉄の駅売店、さらにコンビニなどから返送される返本、残紙を主として扱っているが、一般の回収古紙も持ち込まれている。

あとひとつは宮崎の上尾リサイクルセンター(上尾市領家字中井1-30-1)。既存の上尾営業所が手狭になったため隣接地(間に廃棄物業者の車庫がある)を購入し、上尾第2営業所として昨年12月にオープンした。宮崎グループとしては48番目の営業所に当たり、今年は目標である国内ヤード50ヵ所、古紙扱い量100万トンの仕上げの年になる。

藤川紙業のさいたま営業所は首都高埼玉大宮線の下を走る新大宮バイパス沿いにあった。敷地面積は720坪。戸田の営業所が手狭になったので、スクラップアンドビルドでさいたま市内に新ヤードを完成させた。所長の田村氏は昨春まで名古屋支店の責任者だった。名古屋時代に面識があったので、久闊をわびた。

回収ルートを大別すると

書店などで売れ残った返本のルートを大別すると4種類ある。①トーハンや日本出版販売(略称・日販)などの大手取次店で処理されるもの②中小取次店や中小出版社から持ち込まれるもの③JR駅や私鉄駅売店からの返品④スーパー・コンビニなどから返送されるもの-がある。

③の場合も鉄道弘済会などが取り次ぎ事業を行っており、間に取次店が介在しているケースが少なくない。④のスーパー、コンビニなどから返送される返本や残紙もしかり。ただ例外もあり、大手スーパーのイトーヨーカ堂は全国の支店網を利用して自ら返本や残紙を回収しているとのこと。

返本や残紙が7割を占める

藤川紙業・さいたま営業所にはキヨスク(JRの駅売店の愛称、鉄道弘済会が返本、残紙の取り次ぎ事業を行っている)ならびに私鉄や地下鉄の駅売店から返品される雑誌、書籍、新聞が持ち込まれていた。さらにスーパーやコンビニなどで即売されている、雑誌や新聞の返品も持ち込まれている。

こうした返本や残紙類が同営業所で取り扱う古紙の7割を占めるということだった。残りが一般の回収古紙で、新聞、雑誌はさいたま市が行う分別収集(行政回収)や集団回収の持ち込みが中心。段ボールは廃棄物業者からの持ち込み品が多い。

鉄道弘済会の収益事業のひとつは取り次ぎ

財団法人・鉄道弘済会は公益事業と収益事業を行う。公益事業の柱は福祉事業。収益事業の柱のひとつがキヨスクなどへの新聞、雑誌、書籍類の取り次ぎ(卸し)事業だ。国鉄が民営化してJRになったが、駅売店のキヨスクも東日本、東海、西日本などの株式会社組織になった。

藤川紙業は札幌から福岡まで全国支店網があり、各支店でキヨスクから返品される新聞、雑誌、書籍を扱っている。雑誌、書籍は1冊ずつにバーコードが付いているので返品処理がやさしい。回収容器には鉄かごが使用され、返本類は鉄カゴで持ち込まれていた。しかし新聞は1部づつのバーコード管理が困難。何十部かで梱包された形態で回収される。残紙はウイング車で持ち込まれていた。

残紙の回収ルートは

返本と違って残紙にも回収ルートがある。大別すると①新聞社の印刷所で発生する刷り損やペケ品②新聞販売店から回収される新聞の配布残③JR駅売店、私鉄・地下鉄の駅売店からの返品④スーパー、コンビニなどの即売店から返送されるもの。

さいたま営業所は①と②の扱いはなく、③と④を扱う。さらに近年、フリーペーパー(無料紙)が普及し始めているが、この販売残を持ち込む民間の業者(小型トラックや乗用車で)も出てきているという。残紙といえども発生・回収ルートが多岐にわたるようになったわけだ。

残紙の用途はかっては①果実などの包装紙に使用②洋紙メーカーが新聞代替で使用③ガラスの合紙や建材原紙など特殊な紙に使用④輸出などがある。①と②が減って③と④が増えているもよう。残紙の国内価格は一般の回収新聞より2円程度高い。今回、16日から新聞の建値が2円アップしたので、残紙もスライドして上がることになろう。

48番目のヤード

㈱宮崎(本社・愛知県清須市)の上尾リサイクルセンターは同社グループとしては48番目に当たる。従来の上尾営業所が手狭になったので、第2ヤードとして作られた。近年、古紙ヤードが大型化し、かつ全天候型(密閉型)のヤードが増えてきた。密閉型は機密書類を扱うためだ。昨年、岐阜に完成させた同社の岐阜リサイクルセンターは敷地面積だけで4,900坪もあった。大型化、密閉型の典型的なヤードでもあった。

上尾リサイクルセンターの敷地面積は400坪で平均的な古紙ヤードである。従来のヤードで月3,000トンの古紙の扱いがあったとのこと。そこで従来の第1ヤードは段ボールと台紙、第2ヤードには新聞、雑誌をもっぱら持ち込み、プレスしている。

ユニークな選別ライン、岐阜に続いて導入

第2ヤードには渡辺鉄工製の新聞選別ラインが導入されていた。宮崎グループに導入されているベーラーや選別ライン類はすべて渡辺鉄工製である。問屋によってはいろんなメーカーを使い分けているところがあるが、宮崎の機種は統一されている。

この選別ラインがユニーク。これを最初に見たのが岐阜リサイクルセンターだった。選別したあとの新聞古紙をストックできる大型のホッパーが付いているからである。選別前の新聞古紙をホッパーに投入し、コンベアラインで選別装置に送る。選別前の前工程にホッパーが付いているのが通常だからだ。

ホッパーにストックすることで、この間、他の古紙、第2ヤードでは雑誌のプレス作業ができる。雑誌のプレス作業が終わるとスイッチを切り換え、ホッパーにストックされていた新聞古紙が自動的にベーラーの投入口に落ちる仕組みになっている。

すべて国内販売

選別した新聞古紙をホッパーに約10トンストックすることが可能。あと工程のホッパーは前述したように岐阜リサイクルセンターに設置されたのが初めて。宮崎の技術陣のアイデアとのこと。なおベーラーの能力は150馬力。

上尾営業所では第1も第2ヤードも一切輸出事業を行っていない。すべて国内メーカーに販売。販売先は日本製紙や大王製紙グループ。第1ヤードのベーラーが老朽化しているので、今春にも200馬力の新ベーラーに更新する予定。新ヤードというと輸出ヤードとのイメージが強いが、宮崎は輸出基地と国内基地を使い分けている。

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