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古紙ジャーナル バックナンバー

【ナインドラゴン・リー&マン】
中国の板紙大手、来年も大増設(能力増は316万トン)
2社だけで2年間に600万トン超える能力増
米国チュンナム(ナインドラゴンの古紙調達会社)、日本に事務所

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2007年2月19日 726号

中国における板紙の2大メーカがナインドラゴン(玖龍紙業)とリー&マン(理文造紙)。本社はいずれも広東省・東莞市だが、今年の板紙(段原紙中心)生産能力増は2社だけで303万トン。さらに来年もこの2社で能力増は316万トンになることが明らかになった。2年間で600万トンを超えるという、驚異的な大増設によって原料である段ボール古紙の争奪戦は一層激化しそうな見通しにある。

2010年頃にはナインドラゴン1社だけで日本の段原紙生産量(940万トン)に匹敵する生産設備を保有することになるのでないか。このナインドラゴンはアメリカチュンナム(古紙のディーラー、親会社でもある)を通して欧米の古紙を調達しているが、日本にはこれまで出先がなかった。しかし今春にも東京に日本事務所を設け、本格的に日本の古紙の買い付けを行う予定。

日本からの段ボール購入量はまだ月1万~2万トン

ナインドラゴンの昨年の設備増強は本社東莞工場の10号機だけだった(中芯原紙マシンで年産20万トン)。いわば小休止の状況にあったが、今年は5台のマシンを本社・東莞工場と太倉工場(江蘇省)に増強する。ちなみに現在の同社の板紙設備能力は年産335万トン。内訳は白板紙45万トン、段原紙290万トンである。

この生産に必要な古紙(段ボールが中心)、推定で年間400万トン前後を米国を中心とした内外から買い付けている。もっとも日本からはまだ月にして1万~2万トン程度しか購入していない(リー&マンは2万~3万トン)。今春、チュンナムの日本事務所が開設されると、本格的な買い付けが始まるだろう。

リー&マン、来年も3台増設

一方、本紙でも既報のようにリー&マンは昨年末に江蘇省の常熟工場に段原紙生産の8号機(年産43万トン)が完成、稼働した。そして今年は、9号機(年産43万トン)が広東省東莞市の東莞第2工場(ホンメイ工場)に、残る2台(10号機と11号機)は30万トンマシンで、新工場である重慶工場と東莞第2にそれぞれ設置される予定だった。しかし、重慶工場の建設許可がいまだ政府から下りず、この10号機は東莞第2工場に変更して設置されるもよう。

この4台に加えてさらに来年、3台のマシンが設置されることが明らかになった。常熟工場に1台(年産30万トン)、東莞第2に2台(いずれも年産33万トンマシン)。能力増は年産96万トン。つまり昨年末から来年にかけて合計7台のマシンが増設されることになり、能力増は242万トンになる。

400万トンメーカーに

既設のマシンは7台で能力は年産160万トンだったので、新たに7台すべてが稼働すると合計能力は402万トンに達する。ちなみに日本の板紙最大手、王子板紙の05年の生産量は289万トンだった。中国で板紙生産ナンバー2のリー&マンも王子板紙を上回る生産能力を保有することになる。

ナインドラゴン、江津工業団地に新工場

リー&マンの驚異的な設備投資を上回るのが板紙トップを走るナインドラゴン。リー&マンがこれだけの大増設をしても追いつかない、増設計画が進行中だ。前述したようにナインドラゴンは今年5台、年産200万トンのマシンを導入する。本社・東莞工場に3台(年産130万トン)、太倉工場に2台(同70万トン)。さらに重慶市に近い江津市の江津工業団地内に年産45万トンの段原紙マシンを新設する。リー&マンには政府の許可が下りなかったが、ナインドラゴンには下りたと伝える。政治力の差か。もっとも完成・稼働は08年の予定。

中国の段ボール古紙輸入量

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