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古紙ジャーナル バックナンバー

新聞に続いて段ボール古紙もようやく2円アップ
関東地区の建値13円(問屋店頭)、中部・近畿は12円
雑誌は近畿(2円アップ)のみ、関東は動かず

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2007年4月9日 733号

段ボール古紙消費の大手レンゴーが関東地区で価格を2円値上げし、問屋店頭価格を13円とした。実施は4月1日から。もっとも建値はふた通り(10円50銭と11円)あり、10円50銭とみれば2円50銭アップ。このレンゴーの動きに王子板紙、日本大昭和板紙も追随するのは必死。段ボールの建値アップは昨4月以来、1年ぶりのこと。

今年に入り段ボールの輸出価格が急騰。内外格差が拡がったことや雑誌からの代替需要が増えた(段ボール原紙は減産しているものの、雑誌価格の上昇で雑誌の使用を減らし、段ボールを増やす動きが活発になった)ことで、国内需給が逼迫したことが原因。古紙価格の上昇を受けて段ボール原紙メーカーは製品価格の修正に動くとみられる。

段ボールが底値を這ったのは01年後半から02年前半にかけて。当時の表示は工場着値ベースだが、関東地区ではキロ6円だった。工場までの運賃を1円とみれば問屋店頭価格は5円になる。従って当時の底値からみると、今回の13円は8円アップとなる。

近畿は3月中旬から2円アップ

レンゴーの動きに先立ち、王子板紙・大阪工場が近畿で3月16日から2円、段ボールをアップした。レンゴーも追随し、近畿地区の建値は10円が12円になった。もっとも建値は10円だけでなく、10円50銭もあったもよう。後者の建値からみると1円50銭アップになる。

中部地区は3月中旬からのアナウンスがなかったものの、半月遅れで4月1日からレンゴーが2円上げた。この結果、建値は10円が12円になった。王子板紙も追随の見通し。いまのところ中四国、九州、東北、北海道でのアナウンスはないが、中旬以降に足並みが揃ってくるとみられる。値上げ幅、時期は地域によってバラツキがありそうだ。

問題は建値修正後のプレミアム

仮に各地で2円動くとみれば、九州は問屋店頭11円、北海道は10円50銭になる。新聞は北海道(13円)を除いて14円で横並びとなっているが、段ボールは関東が13円、中部・近畿が12円といったように、3地区でも地域格差がある。

問題は値上げ後のプレミアム(割り増し)価格の行方だろう。建値修正に至るまでにプレミアム価格が付いていた。建値が上がったことで、プレミアムがなくなると実質的に値上げの恩恵のないケースもある。こうしたケースに問屋が黙っているのかどうか。

一桁価格は8年余

前述したように関東地区における段ボールの底値は01年10月から02年6月までの6円。ただし当時は工場着値の表示だったので、運賃1円を差し引くと問屋店頭価格は5円になる。当時からみると8円もの値上がりだ。8円も値上がりというと大幅に上昇したようにみえるが、長い低迷期があった。

段ボールが二桁価格だったのは97年11月まで。同12月から9円(当時の表示は10円、運賃を一1円差し引く)に転落し、以後、一桁価格が続いた。二桁価格に回復したのが06年3月からだから、なんと8年4ヵ月も一桁価格で低迷していたことになる。こうした長い低迷期を脱出したのがまだ昨年のことなのだ。

雑誌は動かず

段ボールの建値は動いたものの、雑誌はいまのところまだ動きがない。レンゴーの昨年の雑誌の消費量は11万トンと少ない。消費量が多いのは、王子グループ(王子板紙と王子製紙)と日本製紙グループ(日本製紙と日本大昭和板紙)。前者が90万トン、後者が65万トン。シェア1位と2位のこの両グループの動きに注目したい。

関東地区の雑誌の建値は問屋店頭で現在9円。仮に2円動けば11円になるけれど。ただ問屋筋の話を聴いていると、雑誌は地域によって価格のバラツキが大きいし、実勢価格(プレミアム価格の実態)がわかりにくい。しばらく潜ったままで推移する可能性もあると指摘する。

雑誌の底値は90年代後半

雑誌価格は段ボールと底値がズレている。段ボールの底値は01年から02年にかけて。一方、雑誌は98年10月から99年9月が底値。関東地区の工場着値で4円50銭~5円だった。運賃1円を差し引くと問屋店頭で3円50銭~4円。もっとも雑誌が4円に転落したのは97年春から。この時期からカウントすると雑誌は3年近くも底値を這ったことになる。

このため問屋の引き取り価格が逆有償になるなどしたため、集団回収で集まった古紙のうち雑誌だけが放置される(回収業者が持って行かない)などの事態が発生した。前号で報道したようにこうした背景があって全国的に集団回収を支援するための業者助成が拡がった。

段ボール・雑誌建値

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