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古紙ジャーナル バックナンバー

【輸出価格ドルベース】
段ボール・雑誌ともに180ドル(CIFトン当たり)台に
段ボールは7年ぶり、雑誌は12年ぶりの高値
新聞加えた3品とも200ドルが視野に入る

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2007年9月10日 753号

段ボール、雑誌の輸出価格がCIFトン180ドル台(フレート、保険料、商社マージンなどを含む。上海なら上海に着けての海上運賃を加算した値段のこと)に乗せてきた。段ボールが180ドルの壁を突破したのは2000年5月以来、七年ぶりのこと。雑誌は00年以降では最高値。

新聞も加えて3品とも200ドルが視野に入ったことになり、来春にかけて200ドル相場が現出するのかどうか、注目されるところ。為替を1ドル115円で計算すると、CIF200ドルで成約できると、輸出経費にキロ3円かかったとしても問屋手取りはキロ20円になる。ただ国慶節前の駆け込み成約という要素もあるので、反落する可能性も。

雑誌、想定外の高値

別表のように雑誌の輸出価格は今年に入ってウナギの登り。4、5月は反落したものの、6月以降、上昇に転じた。そして9月に一気に180ドル台に。勿論、2000年以降では最高値。9月時点で180ドル台に乗せたことから、冬場から来春にかけて一層強くなると、200ドル台に手が届くかもしれない。

一方、段ボールの輸出価格は新聞や雑誌に比べると出遅れていた。3月に急騰して雑誌を上回ったことで出遅れ感を払拭。7月には180ドルに迫り、お盆明けの8月中旬から高値オッファが入り、ついに180ドルの壁を突き崩した。ただ今回、雑誌がつれ高になるのは想定外だった。日本の雑誌に匹敵する米国西海岸のスーパーミックスに値動きが乏しく、横這っていたからである。国慶節を前にしてデリバリーの早い日本品に中国が飛びついたとも観測されている。

段ボール、7年ぶりの高値

2000年以降、関東商組の段ボールの最高値は2000年5月のCIFトン180ドル~190ドル(組合のデータがなく推定)。この時の問屋の手取り価格は15円55銭だった。この手取りの記録は昨年まで破られなかったが、今3月に更新。16円51銭(CIFトン170ドル)となったからだ。さらに最高値は7月の18円45銭(CIF価格は178ドル)。

振り返ると、7年間、180ドルの壁が破れなかったことになる。それが今年9月時点で早々と180ドル台に乗せたことから、来春にかけて200ドル台への期待が膨らむ。ちなみに米国西海岸のOCC(回収段ボール)輸出価格は9月に入り、再びCIF200ドル台に乗せてきた。西海岸の場合、今春から200ドルをいったりきたり。欧州や日本品より平均15ドル~20ドル高い。繊維強度があり、パルプ代用として使用できるためだ。

駆け込み成約から反落も

一方、日本の雑誌に匹敵する西海岸のスーパーミックスは180ドル台割れ。日本品が米国品を上回ってきたといえよう。欧米の雑誌はマガジンでなくミックス。雑誌以外の古紙(段ボール、台紙、新聞など)がかなり混ざっているのが特徴である。

一方、日本の雑誌はかっては漫画本や週刊誌などが中心だったが、近年はカタログ、パンフレット、チラシ、雑がみ、オフィス古紙から色上まで、多様な古紙が混入するようになっている。欧米のように段ボール、新聞、台紙が混ざらないのは、家庭が選別して排出しているからだ。

いずれにせよ、両品種とも国慶節前の駆け込み成約という要素もあるので、今秋いったん反落する懸念もあるが、この時期に180ドルの壁を突破したことで、200ドルへの期待が高まった。

1995年に大相場

1995年に新聞を加えた主要3品がともに200ドルを上回るという大相場が現出したが、当時は円の対ドルレート(為替相場)が1ドル80円台まで円高が進行。このため①問屋の手取りが相殺された②国内価格がまだ高かったので、輸出への関心が薄かった③古紙は輸出よりも輸入の時代だったーなどから輸出量はほとんど伸びなかった。ちなみに95年の古紙輸出はわずか4万2,000トン、輸入は48万トン。輸入が輸出を大きく上回っていた。

仮に今秋から来春にかけて200ドルに手が届くと、米国品との格差を考えるなら米国品は215ドル~220ドルまで上昇しているだろう。スーパーミックスは前述したように品質に違いがあり、日米に余り価格差がない。今回のように日本品が米国品を上回ることもある。

段ボールの17%が輸出

昨年の日本の段ボールの回収量は2,000万トン強。このうち国内消費は845万トン、輸出は167万トン。回収量に占める輸出比率は17%。今年の輸出は1-7月までの動向をみると、年間では180万トン前後か。昨年より増えるものの、200万トン台乗せは来年以降となるだろう。

一方、雑誌(残本を含む)の回収量はおよそ380万トン。このうち国内消費は265万トン、輸出は115万トン(雑誌の輸出は90万トンだが、その他の半分を雑誌と推定)。輸出比率は30%。段ボールに比べると13ポイントも上回る。

輸出価格ドルベース

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