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古紙ジャーナル バックナンバー

【安田紙業・再生紙管】
8年前から再生紙管の加工処理を行う
紙管古紙の回収率は約50%くらいか

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2007年11月26日 764号

安田紙業の本社ヤード

既報のように日本製紙グループの事業再編により、富山県高岡市の伏木工場が平成20年9月末に閉鎖する。そんな折、富山県の古紙問屋2社を見学する機会があった。。2社とは高岡市に2ヵ所のヤードを持つ㈱安田紙業と富山市に2ヵ所のヤードを持つ㈱シマダ。今号では、再生紙管の加工処理を1999年から手掛ける安田紙業にスポットを当てる。

以前はメーカーからも業者からも敬遠されていた紙管古紙だが、現在では紙管原紙メーカーだけでなく、段原紙メーカーの原料としての使用量も増えている。さらに近年はリユースされた再生紙管が増え、中国向けの輸出(その他古紙に含まれる)の数量も増えているので、約50%ほどと言われている紙管古紙の回収率はさらに上がっていくだろう。

2000年(平成12年)に前述の安田紙業とシマダに加え、福井県の増田喜商店と石川県の越村商店の4社(11工場)が、共同出資して設立されたのが北陸紙料である。資本金は5,000万円で、4社の連携により北陸3県すべてのエリアで回収が可能になった(越村商店は後に脱退)。04年には、愛知県の大手古紙問屋である福田三商と北陸紙料が共同出資して北陸三商を設立し、全国的な販売網を確立した。

再生紙管の加工処理を手掛ける安田紙業

1938年(昭和13年)に安田商店を創業し、1978年に現在の場所にヤード移転・新設、95年に株式会社安田紙業を設立した。90年から牛乳パックの回収を始め、99年から再生紙管の製造及び販売業務に参入した。02年に大型シュレッダーを導入して、機密処理設備を設置した。

主な設備は、今年2月に新設した昭和の100馬力ベーラー、新聞の選別ライン、雑誌の選別ライン、紙管の切断機や紙管残紙の巻取り機などがある。本社ヤードから車ですぐの所に紙管専用ヤードがあり、大量の再生紙管がストックされている。紙管専用ヤードには、紙管切断機、口金外し機、口金止め機、紙管接合機など様々な設備がある。

再生紙管としてリユース

安田紙業に持込まれた使用済み紙管は、まず本社ヤードで残っている巻取り紙をワインダーで取り除く。そして用途によって様々な加工を行っていく。主な用途は①リユース再生加工、②破砕して板紙メーカーや紙管メーカーの原料、②切断して紙管パレットに使用ーなど。

同社の紙管ヤードでは①のリユース加工を主に行っている。まず両端に付いている口金を外す。専用の口金を外す機械に装着すると、一瞬で簡単に外れる。そして口金が付いていた部分を切り落とす。切り落としたものはもちろんリサイクルされる。そして新しい口金を付け直し、紙管と紙管を留め金で付ける。その上にガムテープを貼ると、新品同様の紙管が出来上がる。使用済み紙管の消耗具合によっては、口金をそのまま使うこともある。この再生紙管は板紙メーカーの使用が多く、新聞用紙や洋紙メーカーでは一部に留まり、新管の使用の方が多い。

北陸地方には紙管原紙メーカーが多い

北陸地方には富山県の富山製紙と立山製紙、石川県の加賀製紙と、紙管原紙を製造しているメーカーが多いので、紙管古紙の需要も多い。また福井県にあるレンゴーの金津工場でも、紙管古紙の使用量が多い。

現在では紙管原紙メーカーは率先して紙管古紙を原料として使用しているが、以前は①パルパーで溶けにくい、②ピッチトラブル(斑点が出る)の原因になる、③抄紙速度が遅くなる、④スラッジが多く出るーなどの理由で敬遠されていた。問屋で細かく破砕処理ができるようになったことや、メーカーの技術が進歩したことで紙管古紙の使用量が増えた。 

紙管原紙の生産量はほぼ横ばい

04年の紙管原紙の生産量は31万7,000トン、05年が32万5,000トン、06年が32万7,900トン。生産量のピークは97年の32万8,000トンだったが、06年の生産量はピーク時に限りなく近い。レンゴーが年間160トンほどの紙管原紙を輸出しているが、それ以外のメーカーは輸出入がなく、生産イコールほぼ国内消費と言える。再生紙管のリユース品が増えていることもあって、生産量の増加は今後もあまり見込めない。

メーカー別の紙管原紙生産量を見ると、レンゴーが04年以外はシェアトップ。僅差で王子板紙に抜かれ2位になった04年から、実に1万トンを増産し、06年の生産量は7万5,000トンでシェアは23%になった。04年と比較して尼崎工場で約6,000トン、八潮工場で約4,000トンの増産。

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