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古紙ジャーナル バックナンバー

【栃木県の古紙回収】
2本立て回収が奏功、世帯あたり124キロを回収
【群馬県の古紙回収】
集団回収の助成金手厚く、総額は4億4,000万円に

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2007年12月3日 765号

全国の地方自治体の都市部を対象とした集団回収と分別収集の調査で、今回は栃木県と群馬県を報告する。栃木県の14市で人口は164万人、群馬県の12市で165万人である。人口規模はほぼ同じだが、回収量は栃木県の7万6,000トンに対して群馬県は6万トンで、栃木県が1万6,000トン上回る。

また集団回収と分別収集の構成比は栃木県が36:64、群馬県が74:26で対照的だ。栃木県では2本立て回収が奏功したことで、世帯あたり124キロを集めており、群馬県では集団回収の助成金額が高水準で、総額は4億4,000万円に上ることが分かった。

栃木の13市で世帯100キロ上回る

栃木県の総回収量は7万6,000トンに達し、世帯あたりでは124キロを集める。全国平均で世帯あたり約100キロなので、全国的に見ても高い水準といえる。回収量が多いのは、1市を除いた全ての市で行う集団回収と分別収集の2本立て回収が奏功したとみられる。14市のうち13市が世帯あたり100キロ以上を集めており、安定した回収量といえる。

唯一、集団回収を実施していない真岡市では、平成7年に分別収集の一本化に踏み切った。この分別収集の単独方式でも、分別収集で集めた古紙の売却金を区会(自治会や町会の別称)へ還元する仕組みをとっており、還元金は毎年1,000万円程度にも上るそうだ。真岡市の分別収集も限りなく集団回収に近い方式のため、栃木県では全ての市で2本立て回収を実施しているといっても過言ではないだろう。

この2本立て回収が定着する栃木県で、集団回収と分別収集の構成比は36:64と、分別収集に重心が置かれている。集団回収の回収量が少ないのは、助成金の設定金額が一因ではないかと見られる。特に日光市よりも人口の少ない7市では、いずれの市も回収量の大半を分別収集が集めており、業者への助成金を設けていないことが共通する。

さらに小山市でも今年度から業者助成を廃止しており、栃木市では団体の助成金も取りやめるなどの助成金縮小の動きが目につくためだ。また分別収集が多いのは、家庭ごみの有料化を既に6市で実施しており、じわりと浸透してきたことも挙げられる。

世帯あたり100キロ以上を集める市がひしめき合う茨城県でも、抜き取り問題に苦慮してきた。これまで6市で条例を改正して抜き取り問題へ対応している。栃木県の回収量の約3分の1を集める宇都宮市でも、抜き取り行為で一時期、回収量が落ち込んだ。そのため、平成17年に条例を改正して、抜き取り行為への罰則規定を設けている。今では2万7,000トンまで回収量が回復した。各市ともに、抜き取り対策による抑止効果もあって、高水準の回収量につながっているようだ。

群馬、手厚い助成金で1万トン超が2市

群馬県では、集団回収の助成金総額が4億4,000万円で、回収量6万トンのうち74%にあたる4万4,000トンを集団回収で集める。全市が集団回収で団体へ助成しており、回収業者への助成も3市を除く9市で実施している。この手厚い集団回収の助成によって、回収量増にも結びついたというわけだ。前橋市と高崎市は集団回収だけで1万トン以上を集める。それでも本紙2001年調査時に比べて団体への助成金が高崎市・桐生市・伊勢崎市でいずれもキロ2円下がり、業者助成が前橋市・高崎市でともにキロ2円下がっている。

前橋市は、分別収集を行わず集団回収のみ実施してきた。単独での集団回収だが、回収業者への助成を漸減させて、市況価格との連動をもくろむ。キロ3円の助成金をこの10月より1.5円に下げた。そして来年の4月からは9円を基本に、仕入れ値が9円を下回れば、その差額を助成する方式に切り替える方針だ。現在の市況価格からいえば、新聞・段ボールはキロ9円以上だから助成がないが、雑誌はキロ7円から8円のため、その差額の1円から2円が支払われることになる。

一方で、前橋市の独特な取り組みが目を引く。市民に親しみやすい「紙リサイクル庫」を市内27ヵ所に設置して、いつでも古紙を持ち込めるようにした。この10月には「紙リサイクル10万人キャンペーン」と銘打って、古紙搬出時に押すスタンプを集めて応募すれば賞品が当たるイベントを仕掛けて古紙回収を促した。さらに広報誌「へらすんべぇ!」を半年毎に発行し、日々のリサイクル活動のPRにも抜かりない。こうした取り組みの積み重ねから、平成15年頃まで9,000トン台で横ばいであった回収量も大台の1万トンを上回った。

富岡市の1世帯あたりの回収量は166キロ

全国で先駆けて家庭での分別に対する罰則を設けた富岡市は、世帯あたりの回収量が166キロにも達する。群馬県でトップの回収率で、他市よりも抜きん出ている。条例では分別に違反した場合、最大で3万円以下の罰金を定める。この条例で違反者を摘発したケースはないと聞くが、これほどの回収率の高さは戦々恐々となって分別する効果の現れか?また富岡市でも、今年度から集団回収の助成金を団体に対してキロ8円から5円に、業者に対しては2円から0円に下げた。

群馬県・栃木県の古紙回収

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