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古紙ジャーナル バックナンバー

【廃プラ輸出量】
07年の廃プラ輸出量は150万トンか
05年に落ち込んだ中国向け輸出が再加速

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2008年1月28日 772号

廃プラスチックのリサイクル状況を、いろいろな角度から数回に分けて特集する。今回は増加が著しい廃プラの輸出について。2007年の廃プラの輸出量は11月までの累計で137万8,000トン、通年では150万トン前後になる見込み。

輸出国は香港と中国の2ヵ国で全体の90%を占め、香港向けもほぼ全量が中国に再輸出されているので、他の再生資源よりも一極集中が進んでいると言えるだろう。中国が日本からの廃プラ輸入を一時的に禁止し、05年に大きく落ち込んだ中国向けの輸出だったが、06年と07年は共に急増している。

廃プラスチックの有効利用率は72%に

プラスチック処理促進協会によると、06年の廃プラの総排出量は1,005万トン。このうちマテリアルリサイクルが75万トン(7%)、油化・ガス化・高炉原料などのケミカルリサイクルが28万トン(3%)、サーマルリサイクルが489万トン(49%)、輸出が130万トン(13%)。有効利用廃プラは721万トン、有効利用率は72%になった。未利用の廃プラは、単純焼却が157万トン(16%)、埋立が127万トン(13%)。

96年の廃プラの有効利用率は39%だったが、10年間で33ポイントもアップして72%になった。有効利用率が急速に増加した要因は、①容リ法の制定でプラ容器やPETボトルの分別収集が増えた、②RPFなどの固形燃料、廃棄物発電や熱利用などのサーマル用途が増加した、③輸出量が増加したー等が挙げられる。

昨年の輸出量は150万トンか

近年の廃プラ輸出量の増加が著しい。05年に初めて100万トンの大台を超えて106万トン、06年は130万トン、07年は1~11月で137万トンだったので、年間の輸出量は150万トン前後だろう。1990年からの輸出データを調べてみると、90年の輸出量はわずか4万1,000トン。輸出国は香港が2万3,000トンでシェア56.4%を占め、次いで韓国が8,400トンで20.4%、中国は2,600トンで6.5%と低い。輸出量が10万トンを超えたのは95年だが、その後は2000年に入るまで微増が続いた。00年に一気に前年比10万トンの増加、その後は毎年10万トン~20万トン以上の増加が続き、昨年は150万トン前後にまで増加した。

輸出価格も軒並みアップ

07年の輸出価格(FOB価格、海上運賃が含まれていない)は、ポリエチレン(PE)がキロ49.5円で前年比6.8円のアップ、ポリスチレン(PS)は51.8円で前年比4円のアップ、塩化ビニル(PVC)35.6円で0.4円のアップ、PETは57.2円で7.4円のアップ、その他プラは51円で3.7円のアップと、いずれも上昇した。ここ数年は軒並み上昇しているが、輸出が本格化する以前の価格推移をみてみると、不安定な値動きになっている。90年当時の輸出価格はキロ当たり75.8円。絶対量が少ないということもあるが、当時の鉄屑や古紙の価格と比較してもかなり高い。

香港と中国が輸出シェアの90%を占める

国別の輸出割合をみていく。06年は香港が96万トンでシェア74.1%、中国が23万1,000トンで17,9%、台湾が7万4,000トンで5.7%、韓国は1万2,000トンで1%に満たない。07年(1ー11月)は、香港が78万トンでシェア56.6%、中国が47万6,000トンで34.5%、台湾が8万3,000トンで6.1%となり、香港の減少分が中国に振り返られた形で、香港が前年比18万トンのマイナス、中国が前年比24万トンのプラス。

04年に、日本から中国の山東省に輸出された廃プラの中身がゴミ同然だった問題で、中国は日本からの廃プラの輸入を一時禁止した(05年9月より企業登録制と検査強化の実施で随時再開)。このため05年の輸出は、香港向けが全体の85%を占める89万9,000トンにまで増え、中国向けは5万2,000トンで5%にまで減少した。結果的には香港経由の輸出に振り替えられ、廃プラの輸出量が増加したのが実態だった。07年は中国への直接的な輸出が再加速してきたと捉えることができる。

品種別にみてみると、ポリエチレンとポリスチレンとその他プラは①香港②中国③台湾の輸出シェア通りの順位だが、塩化ビニルは①台湾②香港③中国の順位に、〇六年から新たに輸出品目となったPETの輸出国は、①中国②香港③韓国の順位になっている。PETは06年は27万2,000トン、07年(1ー11月)は31万7,000トンが輸出され、品種別の割合と価格の両方でトップに立つ。

廃プラ輸出量

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