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古紙ジャーナル バックナンバー

【紙・板紙 日本の生産】
紙の10月生産(91.7%)、単月で最大の落ち込み
過去18年間、紙の生産増が全体をけん引

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2008年12月1日 814号

輸出価格の大暴落に加えて、紙・板紙の製紙原料である古紙にとってまたひとつ不安材料(生産減にともなう国内の古紙消費減)が増えた。日本製紙連合会調べによる紙・板紙の10月生産が前年同月比93.4%と、大幅なマイナス成長になったことだ。なかでも紙は91.7%と単月としては過去最大の落ち込み。板紙以上に紙の需要減が深刻になっている。

単月としての過去の紙・板紙生産をみると、これだけのマイナス成長は1998年(平成10年)まで遡る。同年は年間を通じて生産が96.4%で、7、8月は今10月とまったくの同水準だった。今年の場合、1-10月累計では100.2%で辛うじてプラス成長だが、10月のような生産減が続くと年間でもマイナス成長に転落するばかりか、09年はさらに厳しくなろう。

マイナス成長下、新マシンが稼働

紙・板紙、なかでも過去最大のマイナス成長となった10月の紙の生産だが、来年1月には王子製紙・富岡工場で塗工紙の新マシン(年産30万トン)が稼働する。塗工紙分野は昨年来、大王製紙・三島、日本製紙・石巻、北越製紙・新潟の各工場で新マシンが稼働。王子で4台目だが、4台の塗工紙生産能力は年産約140万トン。紙の大幅な生産減はこうした新マシンにとってもコスト圧迫要因となろう。

各社とも新製品を国内需要だけでなく海外市場を開拓し、輸出に振り向けるのが狙いだったが、海外通貨に対する円の独歩高が進み、輸出の採算が大幅に悪化してきた。輸出にとっても逆風が吹いている。このため国内の洋紙市況の維持もあって各社は秋口から2、3割の減産に踏みきった。世界経済が同時不況に陥っている現況からみてこの減産は長引きそうな見通し。

マイナス成長は6回

過去18年間(1990年~2007年)を振り返ると、紙・板紙の生産がマイナス成長になったのは92、93、98、01、02、03年の6回である。とくに01~03年は3年連続のマイナス成長。マイナス幅が大きかったのは、98年の96.4%、01年の96.5%である。これを紙、板紙別でみると、紙は01年の96.6%が最低。板紙は98年の94.4%で、紙・板紙で少しズレがある。

また過去18年間に紙・板紙生産は318万トン増加した。内訳は紙が276万トン、板紙が41万トン。日本の場合、板紙よりも紙の伸びが生産をリードしてきたといえよう。ところで中国の紙・板紙生産は昨年だけで850万トンも増加。わずか1年で日本の18年間の伸びの2.7倍という驚異的な成長である。

10年連続で3,000万トンは維持へ

日本の紙・板紙の生産は2000年の3,183万トンがピーク。今年仮に2%伸びれば8年ぶりに00年を上回る。しかし、この見通しも今10月の急激な生産減で遠のいた。ちなみに昨年の生産は3,127万トンだから、ピークの00年に比べて56万トン減。このように00年以来、生産の低迷が続いているものの、3,000万トン台の生産は99年から維持。今年で10年連続になる。

米国の紙・板紙生産もピークが2000年。ピークの8,575万トンからみて昨年は8,356万トン、219万トン減である。米国の紙・板紙生産は日本以上に落ち込みが大きい。米国も板紙より紙の生産減が大きい。

こうした生産大国の中で唯一、驚異的な伸びをしてきたのが前述したように中国だけ。02年以来、6年連続で二桁成長が続き、昨年は7,350万トンと、日本の2.35倍の生産量に達した。今年から来年にかけて米国を抜き、トップに躍り出るかと思われたが、中国でも急ブレーキがかかり、今年は一桁成長に落ち着くとみられている

紙・板紙 日本の生産

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