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【大久保東海】
今7月に4ヵ所目となる滝事業所がオープン
慈善事業・紙製容器の他に24時間回収も

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2008年12月15日 816号

今7月にオープンした大久保東海の滝事業所の工場建屋

今7月にオープンした㈱大久保東海(愛知県岡崎市宮地町郷西11-1、市川聰明代表取締役)の滝事業所を見学させてもらった。岡崎市で後発の同社は、以前からミックスペーパーの回収に力を入れるなど、他業者との差別化を図ってきた。滝事業所では、ペットボトルのフタを使った慈善事業、岡崎市の紙製容器包装の選別作業、古紙と古紙以外の資源物全般も扱う。

ヤードの入口付近に、最近増えている24時間対応の資源物回収カゴを設置し、さらなる古紙の掘り起こしを行っていく。愛知県では盛んな紙製容器包装の収集実態にも触れたい。

18年目を迎える

大久保東海は今年で18年目を迎えた。同社の市川社長は大学を卒業後、㈱大久保(東京都荒川区)に入社、大久保信隆社長とは義理の兄弟にあたる。常務だった平成3年に大久保を辞め、高校時代まで育った岡崎市に帰郷して大久保東海を設立し、ヤードを開設した。

開設当初は苦労の連続。東京暮らしが長かったので、言葉の訛りが違い、地元の人からなかなか受け入れてもらえなかったという。さらに岡崎市には、福田三商・岡崎営業所や井土商店、ニチモウ商事の古紙問屋のヤードが既にあった。既存の業者となるべく競合しないように、ミックスペーパー(オフィスミックスや雑がみなど)に特化した回収を始めた。90年代の古紙価格が下落している頃、同社では雑誌や雑がみ、オフィスミックス、機密書類などの回収をいち早く始めたわけだ。

岡崎市では後発のヤードなので、他業者がやらないようなことを積極的に手掛け、さらに市には分別収集を提案した。最初の5年は苦しかったと言うが、徐々に地域や市民に受け入れられ、信頼を得るようになった。昔から輸出やビジネスライクな取引には否定的で、「人との繋がりを重視し、国内メーカーが安心して使える商品を売りたい」と市川社長は語る。

激変した本社ヤード近辺

岡崎駅から徒歩20分ほどの本社ヤード。ヤードを設立した平成3年当時は、本社の周りには田んぼが拡がっていた。本社ヤードの周りにわずか27軒しかなかった住宅が、17年が経過した現在は、800軒の住宅が建っている。扱い量が増えてヤードが手狭になったこと、周りに住宅地が増えたこともあり、今7月、同じ岡崎市に滝事業所を開設した。

滝事業所がオープン

今7月にオープンした滝事業所の敷地は約1,000坪。造成していない土地もあり、将来的にはその土地も活用していく。当初は春頃にオープン予定だったが、建設許可の遅れによってずれこんだ。構内に支柱を立てないと建築許可が下りないと言われ、急遽、柱を建てたという経緯がある。

工場建屋の外観は、黒を基調にしたシックな色合いで、構内は天井がかなり高く、明るいイメージを持つ設計になっている。防音対策として、音を吸収する素材を壁一面に貼っている。国道1号線と豊田市を結ぶ幹線道路沿いに位置し、近隣は車検工場などの工場が立ち並ぶ地域。敷地はコンクリ業者が使っていた土地を買い上げたものだが、いざ工事を始めようとしたらかなりの量の産廃が埋まっていて、この処分費だけで数千万円かかったという。

ペットボトルのフタを使った慈善事業を始める

同事業所は古紙や資源物の収集運搬、一廃と産廃の中間処理、紙製容器包装の選別作業の他に、ペットボトルのフタを使った慈善事業も行うのが大きな特徴。ペットボトルのフタには値札などのシールが貼られており、それらを剥さないと再商品化することができない。そのシールを剥す作業を知的障害者に行ってもらい、滝事業所のシュレッダーでフレーク化して売却する。

売却益の3分の1は障害者に、3分の2は発展途上国のワクチン代として寄附する。今までゴミになっていたものを有効利用することによって、障害者や恵まれない子供達への助けとなる。まだ始めたばかりだが、処理量は増えてきており、今後は月間2トンほどに増やしていく。

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