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古紙ジャーナル バックナンバー

【世界の古紙需給】
2007年に市場規模2億トンまで成長
輸出は7年間で倍増、5000万トンに

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2009年1月5日 818号

中国向けの輸出価格の暴落で、古紙が国際商品化したことを改めて認識させられるとともに、長期に渡り構築された日本の回収システムは価格の弾力性に乏しく、国際マーケットの揺さぶりに対してぜい弱であることも露呈した。

国内回収量の16%にあたる需給ギャップ分の輸出であったものの、昨年末に問屋では仕入れ価格や在庫調整に追われることに。国内建値は据え置かれ、内外格差は残ったままであるが、輸出価格が低迷するなか、世界の古紙需給はどのように変わるのか。また最大の輸入国である中国の今後の動向が注目される。

輸出価格の暴落が世界中のマーケットを震撼

昨年、金融危機に端を発した世界同時不況の波は、古紙市場にも押し寄せた。10月に入り中国向けの輸出価格が暴落し、一気に一桁台まで転げ落ちた。それまで20円台の高値圏であったのが、一夜にして4分の1以下となったのである。世界の古紙需給に目を向ければ、07年に世界の古紙回収量は2億トンに達し、輸出マーケットも5,000万トン近くまで拡大。今回の輸出価格暴落の影響の大きさは、古紙が国際商品になったことを改めて実感させられることになった。

さて、世界の古紙需給の流れを見ていくと、輸入国として中国は2,240万トンと圧倒的に多く、他の追随を許さない。中国が世界中から古紙を買い集めているという格好だ。そして世界最大の輸出国である米国は輸出量1,813万トンのうち、59%にあたる1,073万トンを中国へ。この米国から中国への最も太いラインが国際価格を左右している。仮に他のアジア諸国の輸入量を合算してみても、中国のそれには遠く及ばず、またEU諸国も同様である。

古紙輸出国としては米国の次に英国が多く、470万トンのうち270万トンを中国に向ける。英国を含めたEUから中国への輸出量は585万トン。日本から中国への輸出量320万トンは、国別に見れば米国に続くが、地域別で見ると欧州より265万トン少なく、中国の輸入量のわずか14%にとどまる。日本は米国や欧州に比べて中国と距離が近く、発注から調達までの期間が短いという優位性があるものの、中国メーカーの輸入優先順位は、米国と欧州に次ぐ評価になっている。

米国は価格と回収量が連動

米国では古紙専用業者のシェアは小さく、古紙回収の主力は廃棄物業者。カーブサイド方式と呼ばれる混載収集が主流だが、選別コストがかかるので、価格が下がり過ぎれば古紙がゴミ化して回収量が落ち込む。つまり価格と回収量が連動している。昔の日本でも、古紙価格が暴落すると流しのちり紙交換が離散して回収量が落ち込んだ。自然に需給バランスが取れるような仕組みだったわけだ。

米国は01年頃より紙・板紙の生産量は頭打ちで、古紙回収量もほぼ横ばい。需給ギャップは38%と高く、このギャップ分が輸出されているが、価格に応じて回収量が伸縮する点が大きく異なる。つまり中国の輸出が低迷して価格が下がれば、回収量も下がるというわけだ。

世界の古紙需給

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