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古紙ジャーナル バックナンバー

回収系、産業系ともピーク時の半値に
国内消費の大幅な後退と輸出価格の低迷が2大要因
逆内外格差(輸出より国内高)埋まらない
段ボールは来月から再下げ!?

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2009年3月23日 829号

昨10月の輸出価格の暴落をきっかけに国内価格も下げを繰り返してきたが、回収系古紙、産業系古紙ともにピーク時のほぼ半値になった。①景気の後退で発生・回収が落ち込んでいるが、それ以上に国内製紙の消費が減少している②輸出ドライブがかかっているものの、価格は輸出が国内を下回る逆内外格差にあるーことが原因。

回収系古紙は中国市場という販路があり、輸出を拡大することで需給調整が図れる。一方、産業系古紙は内需中心に推移してきたため、大手洋紙の消費激減をきっかけに、問屋在庫が急増してきた。危機感から問屋によるトライアル輸出が始まっている。

産業系古紙の輸出比率は6%

産業系古紙のうち台紙は雑誌扱いで大量に輸出されているが、模造・ケント・色上などの上物系古紙は①歩留まりが悪い②価格が高いーなどを理由に、中国からは敬遠されてきた。昨年の上物輸出は12万トン。その他に紛れ込んでいる上物を含めても20万トンまでとみられる。本紙の推定によると産業系古紙の回収量は360万トン。台紙類の42万トンを差し引くと318万トン。回収量に占める輸出比率は6%にすぎない。古紙全体の輸出比率が16%前後だから、内需依存といえよう。

古紙を大別すると産業系と回収系に分けられる。回収系古紙は家庭系と事業系が二本柱。家庭系からは新聞、雑誌に加え段ボールが排出される。事業系は段ボールが主役でオフィス古紙が従。家庭系と事業系をひっくるめて回収系古紙と呼称されている。一方、産業系古紙には模造、ケント、色上、台紙類などがある。台紙は新聞や雑誌代替の板紙原料だが、模造、ケント、色上は家庭紙、洋紙、板紙の原料になる。

洋紙の利用が激減

洋紙はかっては糊なしの上ケントや一品色上などしか使用できなかったが、2000年代に入り、ユニパックグループ(現在の日本製紙グループ)が糊付きのUPケントやUP上質パックを使用するようになり、家庭紙が利用してきた低グレードの産業系古紙の利用を本格化。しかし今年に入って、洋紙の大幅減産や輸入パルプ安からこうした使いにくい古紙を極端に敬遠するようになっており、今1-3月の使用量は激減している。カット率が7割とか9割というケースもあるようだ。このため問屋在庫が急増しており、危機感を抱いた問屋筋はトライアル輸出を始めた(関連記事を2、4面に)。

段ボールに協力金

回収系古紙は主要三品の国内建値のうち、今年に入り新聞と雑誌が3ヵ月連続で下げた。関東地区の昨12月の建値は段ボール18円、新聞20円、雑誌16円だったが、3月下旬時点では段ボール15円、新聞13円、雑誌11円。いずれも問屋店頭価格。下げ幅でみると段ボール3円、新聞7円、雑誌5円。ただ段ボールは一部大手に2円の協力金(値引き)が出ているので、4月に入れば下げが表面化すると観測されている。また西ではすでに新聞12円、雑誌10円になったので、新聞、雑誌でも東がさらに1円下げるのかどうか。

新聞・段ボール・雑誌の関東地区の問屋店頭価格

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