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【はまだ】阪南リサイクルセンター(尾崎製紙の構内)がオープンへ
機密書類をローコスト回収、パルパーで溶解

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2009年11月16日 861号

尾崎製紙はルーフィング原紙を主に生産

はまだ(本社・和歌山県紀の川市、濱田義仁代表取締役)は11月13日に阪南リサイクルセンター(大阪府阪南市尾崎町5-42-5、尾崎製紙構内)をオープンさせた。はまだは既報のように、6月に本社ヤードをスクラップ&ビルド、12月に大阪府岸和田市に岸和田営業所をオープンさせるが、さらにもう1ヵ所、新たなヤードが加わった。

尾崎製紙と業務提携

はまだ・阪南リサイクルセンターは尾崎製紙と業務提携を行い、尾崎製紙の建屋の一部がヤードになる。事業を縮小してパートナーを探していた尾崎製紙と、はまだの利害関係が一致した。はまだの狙いはパルパーにある。自社ヤードでパルパーを所有することによって、なかなか掘り起こしが進まない大阪府下や大阪市内の機密書類を集めたい考え。

尾崎製紙は昭和33年に創業。泉州市と阪南市の境に位置し、川を挟んだ向かい側にリバース(古紙もの家庭紙)、山陽製紙(クレープ紙)という製紙メーカーが並ぶ。尾崎製紙は建材原紙や防水原紙の生産がメインで、最も多いものは古紙と綿などを原料としたルーフィング原紙。ルーフィング原紙は防水材として屋根の下葺きに使われている。勾配のある屋根の下葺きに用いることで水の流れる道筋ができ、屋根の水溜りや雨漏りを防ぐ効果がある。

戦後から広く普及したが、近年の生産量は激減している。日本製紙連合会の紙・板紙統計によると、ルーフィング原紙を含む防水原紙の生産量は、平成6年は5万トンだったが、平成20年は2万トンにまで減少している。減少の理由は、ポリエチレンを原料とした不織布にシェアを奪われているからである。

はまだは尾崎製紙の原料部門を請け負うと同時に、製紙加工部門の業務も請け負う。本紙840号で掲載したように、同社は加工事業による独自のビジネスモデルを構築しており、本格的な加工センターとロジスティクスセンターを持っている。その強みを生かし、機密書類や回収古紙、回収ペットボトルなどを原料とする緩衝材の代用品や、様々な製品の開発を模索中だという。

機密書類をローコストで回収

他社が処理費用を貰って機密書類を集めているのに対し、同社はローコストで回収を行う。「当社はあくまで原料商であり、機密書類に対しても製紙原料という考えを持っているので、高額な処理費用を貰うことは全く考えていない。ローコスト回収を進めていく」という。つまり機密書類も一般古紙も同じ製紙原料という考え方である。

ローコストで引き取るという形態なので、できるだけ設備投資はしない。他社が防犯カメラやGPS等のセキュリティー面や、専用車両、破砕機、機密処理専用棟などの設備面を充実させているのに対し、同社は全く異なった手法でアプローチをする。なるべく設備投資を省き、できるだけローコストで行う。設備は時間あたり2トンのパルパーのみで、他に投資をしない分、排出者に還元を行っていく。

ライバルは焼却工場

価格設定にはもう1つの狙いがある。大阪市内ではいまだに紙ごみの量が多く、機密書類の処理量が増えないのは、事業系ごみ処理料金がキロ5.8円と安価だから。機密書類の処理にかかる費用の相場はキロあたりおよそ30円~50円。これまでは、そんなに料金がかかるなら燃やしてしまおうという事業者や施設も多かった。実際、キロあたり30円~50円をかけて処理をするよりも、5.8円で燃やす方がコストダウンにつながるからだ。大阪で機密書類を集めるには、ライバルは古紙問屋や廃棄物業者、機密専門業者や製紙メーカーでもなく、焼却工場であるといえるだろう。

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