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【中国の製紙メーカー】売り上げ20社で生産量の32%を占める
多品種生産、複数拠点の増設で寡占化進む

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2009年11月30日 863号

中国の紙・板紙の主要品目の生産量推移

中国は08年に世界最大の紙・板紙の生産国となったが、中国の製紙メーカーの売上上位20社が、生産量の31.6%を占めている。売上高、生産量で高いシェアを誇る上位企業は、さらなるマシンの増設計画を進めており、複数の生産拠点の確保や、多品種の生産によって総合型の製紙メーカーとなりつつある。

上位20社の設備能力だけで、今後数年間のうちに、08年の生産量の2~3倍の規模に膨らむとみられる。今後は、上位企業の資金調達力や環境配慮設備の導入といった優位性も後押しして、中国の製紙メーカーの優勝劣敗が進むのではないか。

多品種生産の製紙が上位に、「総合化」が加速

売上トップの晨鳴紙業(チェンミン)は、新聞用紙・印刷用紙・塗工紙・白板紙・外装ライナーを生産する総合メーカーである。品種別生産量の上位10社には、5つの品種で入っている。特に印刷用紙や塗工紙、新聞用紙といった洋紙分野で高いシェアを占める。中国全土に10数か所の生産拠点をもち、08年の生産量は317万トンであった。設備能力は計400万トンに達しており、オフィス古紙を使用できる年産9万8,000トンのDIP設備も保有している。

こうした総合型のメーカーは、他に博匯紙業や太陽紙業、中治紙業銀河、銀鴿実業集団、山鷹紙業などである。博匯紙業は印刷用紙、白板紙、外装ライナーの生産で上位10社に入る。太陽紙業は、印刷用紙、塗工紙の生産に強く、工業用原紙も生産している。中治紙業銀河は印刷用紙と中芯原紙、山鷹紙業は新聞用紙と外装ライナーで生産上位に入っており、洋紙と板紙の両方を手掛ける。また銀鴿実業集団は印刷用紙のほか、家庭紙も生産している。

玖龍紙業(ナインドラゴン)や理文造紙(リー&マン)は、板紙に特化した2大メーカーであったが、両社ともに洋紙分野への進出を表明している。つまり、売上の上位にある製紙メーカーは、主力品種を軸に多品種を生産する総合型の製紙メーカーへと変わりつつある。この板紙大手二社の生産量は突出しており、二社で外装ライナーはシェアの30%、中芯原紙は11%を占めている。

生産量ではナインドラゴンが中国トップの442万トンで、設備能力も群を抜く。昨年、重慶の工場で年産80万トンのマシンを増設し、今年9月にも天津に年産80万トンのマシンが稼動して設備能力は年産855万トンに達した。だが今後、設備規模1,000万トン超に向けたマシンの増設を洋紙分野に振り向ける。一方、リー&マンも昨年、ホンメイと重慶で新たなマシンを稼動させて設備能力は年産376万トンに達し、今後小規模なマシンを印刷用紙に転換させるもよう。

中国の紙・板紙の主要品目の生産量推移

中国の紙・板紙の主要品目の生産量推移

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