トップページ > 古紙ジャーナル バックナンバー >

古紙ジャーナル バックナンバー

【2015年中国予測】生産量は1億4,000万トン、古紙消費量は1億トン
国内回収が7割に増加、輸入は頭打ち傾向

カテゴリーカテゴリー:古紙ジャーナル バックナンバー

2010年3月15日 877号

最近、商社筋からよく聞くのが「2015年問題」という言葉。簡単に言うと、2015年には中国国内の回収率が飛躍的に伸び、中国国内の古紙価格が世界指標になり、古紙輸入が頭打ちになるのではないかということ。本紙では想定内の数字を当てはめて実際にシュミレーションを行ってみた。これによると、15年の中国における国内回収と輸入の割合は71対29となり、古紙輸入は12年をピークに減少するという結果が出た。

中国が自由経済になって紙・板紙生産の世界トップに上り詰めるまでおよそ15年。この15年は米国→中国のラインが、世界の古紙需給の中心を担い、数量と価格の両面で世界の指標となってきた。03年までは約6割を米国からまかなっていたが、生産量が大きくなるにつれて、米国からの輸入だけでは足りず、世界中のあらゆる地域から古紙を輸入しているのが現状。

中国は昨年、1,076万トンを米国から輸入しており、輸入量の39%を占める。この米国→中国のラインが世界の指標となっているが、15年には中国国内の回収が飛躍的に伸びると言われている。それによってどういうことが起きるか。予想できることは、①中国が価格と量の両面で主導権を握る、②価格の乱高下がなくなる、③中国国内の需給の影響が大きくなるーということである。輸入がなくなるわけではないので、国際価格の影響も受けるが、現在よりも影響がかなり小さくなるだろう。

2015年の状況をシュミレーション

実際に2015年の中国の製紙及び古紙消費の状況をシュミレーションしてみた(2面に詳細データを掲載)。中国の紙・板紙生産量がどこまで伸びるかによって大きく数字が変わってくるが、2010年から15年の伸び率を一律8.0%に設定した。これによって15年の中国の紙・板紙生産量は約1億4,000万トンになる。15年まで8%成長が続く根拠としては、①世界不況下の昨年も二桁成長を遂げたということもあり、あと5年は成長が続く、②15年に1人あたりの紙・板紙消費量がおよそ100キロになると仮定して逆算(08年=59キロ)、③18年に1人あたりGDPが世界トップになると言われているー等。

ちなみに、中国の1978年から2007年までの30年間のGDP成長率は年平均で9.3%増。そして同時期の紙・板紙生産も全く同じで年平均9.3%増である。GDPと紙・板紙生産の成長率が連動していることが分かる。

生産量は1億4,000万トン

一国で1億4,000万トンの生産量というのは、これまでの製紙産業ではありえない数字だったが、世界一の人口と広大な面積を誇る中国では、十分に可能な数字。ちなみに15年の米国と日本の生産量は、米国が約6,000万トン、日本は約2,200万トンで、09年比はそれぞれ16%減と予想した。こちらの根拠としては、①人口減と少子高齢化、②1人あたりの紙・板紙消費が減少、③中国やアジアからの輸入紙が増える、④日米のメーカーがアジア各地に生産拠点を分散するー等が挙げられる。

では古紙消費をみていこう。08年の中国の紙・板紙生産において、原料としては古紙が69.5%にあたる5,500万トンを占める。歩留まりを考えなければ、古紙が7割でパルプや他原料が3割ということになる。今後は印刷用紙の生産設備が相次ぎ、古紙の消費割合は減るかもしれないが、ここでは原料の7割が古紙と仮定し、割合を15年まで固定した。そうすると、古紙消費量は11年に7,000万トン台に乗って7,200万トン、13年に8,500万トン、15年には9,900万トンになる計算である。年1億トン弱の古紙を消費するという途方もないスケールの古紙消費大国になる可能性を秘めている。

※当WEBサイトに掲載している記事・データは本紙掲載記事の一部です。本紙面には詳しい概要も掲載しています。見本紙をご希望の方には1ヵ月間無料でお送りしておりますので、お気軽にご連絡下さい。

こんな記事も読まれています

どうぞお気軽にお問合せください

(有) 古紙ジャーナル社

TEL:0742-72-1798 FAX:0742-90-1461

メールアドレス:info[at]kosijnl.co.jp ([at]を@に変えてお送りください。)

  • TEL:0742-72-1798
  • FAX:0742-72-1810 印刷用PDFを開く

古紙問屋、製紙メーカー、商社、団体等の古紙関連のニュース、自治体、輸出実績、輸出価格、国内価格、海外事情、その他リサイクルのニュースを週刊でお届けします。
>>詳しくはこちら

  • 購読のお申込み
Top