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古紙ジャーナル バックナンバー

【ビナクラフト・古紙ヤード】昨年開設した3拠点で月間約4,000トンを集める
段ボールの仕入れ価格はキロ19円前後と効果

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2010年6月14日 889号

ビナクラフトの直営ヤードであるディアンベーリングシステムの外観

ビナクラフト社の直営ヤードを1ヵ所見学しただけのため、ベトナムの古紙回収業の全体像は想像するしかない(これまでの現地レポートも参考になった)。ただいえることは古紙ヤードに大型ベーラーが相次いで設置され、ベール品が急速に普及してきていることは間違いない(ビナクラフトはベール品しか購入せず)。

ところでベトナムは噂に違わずバイク社会。整備工場や販売店が至るところにあり、成人は一人が一台、保有しているような印象を受けた。これが車社会に転換するにはまだ十年はかかるかもしれない。高速道路は一部地域しか走っておらず、高速道路網のインフラ整備と車の普及は切っても切れない関係。車社会の幕開けとともに、ベトナムの古紙の回収率が飛躍的に伸びる!

段ボールを単品回収

ベトナム国内の古紙価格は他の物価に比べて割高だった。ビナクラフトの直営ヤードの段ボール仕入れ価格は日本の2倍ほどもしていたのだから。日本でも過去に遡るほど、つまり1950年代~70年代の古紙価格は総じて高かった。ベトナムの家庭がごみと一緒に貴重品である古紙を捨てているとは考えにくい。回収率が低い(20%台)のは①データが未整備、②リユースされている、③行政による回収機構がない、④段ボール古紙は出超が多い、⑤今まで再生紙を抄造する大型設備が少なかった(回収しても利益につながらなかった)―などによるとみられる。

こうした状況下で、製紙系列の古紙ヤード(ベーラーなどを設置した回収基地)が相次いで立ち上がってきている。ただビナクラフトの直営ヤードが段ボール古紙のみ、つまり単品回収であるのは、自工場で必要な段ボール古紙のみをターゲットにしており、また発生先が家庭ではなく店舗(事業系)や加工工場(産業系)であるためだろう。

一方、家庭系は寄せ屋が核になって回収していると思われる。製紙系列の古紙ヤードがまず事業系や産業系でそのシェアを伸ばし、寄せ屋の問屋化(ベーラーを設置して家庭系古紙を掘り起こす)はその後の現象として表面化してくるのでないだろうか。

投資額は40万ドル

ビナクラフト社ではマシンの本格稼働に先立ち、直営の古紙ヤードを昨年、3ヵ所立ち上げた。今年以降もさらに開設していきたいとしているが、行政関係の手続き(許可)が煩雑なので立ち上げまでに時間を要するようだ。3ヵ所の直営ヤードのうち、最初にオープンしたのがディアンベーリングステーションで、これを今回、見学させてもらった。

ヤードの立地はホーチミン市近郊で、ニューアジア・インダストリー社(NAI)の近くにある。同社は段ボール加工工場で、TCG(タイコンテナーズグループ、レンゴーも出資)が今年傘下におさめた。産業系古紙の発生地に近いロケーションにあるわけだ。このヤード1ヵ所への投資額は土地代も含めて約40万ドル(約3,600万円)とのことだった。

敷地面積は2,700㎡あり、日量100トンの処理能力がある台湾製のベーラーが1台設置されていた。日本製のものより高さがあり、5本番線で上部をカットする構造は日本製と同じ。ベール品は2メートルの長さがあり、日本品より長め。

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