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古紙ジャーナル バックナンバー

【家庭系古紙】発生量が減少する中、無人回収が急増
ポイント制古紙回収は全国的に普及へ

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2010年10月11日 905号

1998年に開設したアライの森の古紙ドライブスルー・ユーカリ1号店

家庭系古紙の回収形態が大きく変化している。全体の古紙回収量は減少傾向で、集団回収・分別収集(行政回収)・新聞販売店回収の各回収量が伸び悩む中、各社とも様々なアイデアや独自性で地域に合った回収を行っている。特に増えているのが戸別回収と無人回収で、今号では無人回収の事例紹介と家庭系古紙の回収形態の推定をし、さらに数年後の回収形態の変化まで予測したい。

古紙回収量は7%減少

古紙回収量のピークは07年の2,300万トンで、その後は7%ほど減少して、09年は2,170万トンになっている。昨年は特に古紙回収の減少が顕著で、一気に5%ほど減少した。今年はわずかだが回復傾向で、昨年の1ー7月は1,259万トンの回収量だったのが、今年の1ー7月は1,272万トン。量にして13万トン、1.4%ほど回収が増加した。

一方、集団回収や分別収集の回収量は平成18年度(06年度)がピークで、年次と年度のデータの違いはあれど、全体の回収量とのピークのタイムラグがある。この理由の一因として、07年は輸出価格が高騰し、民間回収や抜き取りが大幅に増えたことから、集団回収や分別収集がやや減少したことも考えられる。

分別収集が全国的に始まる前の90年代から、関東や中部では新聞販売店回収が大きく普及したが、近畿では昔ながらのチリ紙交換が多く、回収業者からの反対もあって販売店回収は普及しなかった。2000年前後から本格的な輸出時代が幕を開け、集めれば売れるような状況になってからは、新聞販売店回収以外でも、各社とも様々な工夫を凝らした回収方式が増えている。今回は、最近劇的に増えてきた無人回収の事例をいくつか紹介する。

無人回収の先駆け

本紙の本社事務所近くにあるのが「古紙のドライブスルーユーカリ」で、アライの森(京都府木津川市)が1998年にオープンさせた。当時、無人の古紙回収所というのは前例がなく、古紙価格も底の状況という中で試験的に始まったが、現在は地域住民に浸透して12ヵ所に増やしている。この成功要因としては、①12年前から始めて地域住民に周知されている、②奈良市や周辺市では団体にも集団回収に対する助成金がない、③分別収集が行われていない、④土地の賃貸料が安いので採算が合うー等が挙げられる。日本の無人回収の原点と言えるかもしれない。

最多の展開数を誇る

02年から無人回収所「こしのえき」を各地に展開しているのが松岡紙業。合理性と利便性を追求し、地元のスーパーやホームセンターと提携を図り、様々な回収スタイルの無人回収所を展開しているのが特徴。現在こしのえきはスーパーでの設置も含めて40ヵ所を越えており、全国的にみても最多の無人回収所の展開数となっている。

充実した設備を施す

一昨年から無人回収所「古紙畑」をオープンしているのが河村商事(愛知県春日井市)。無人回収所としては最も充実した設備を施しており、防犯カメラとスプリンクラーの設置を義務付けている。回収所やコンテナは、住民から親しまれる青色を基調とした羊のデザインで統一し、アピールを図っている。スーパーでの設置を含めると16ヵ所での展開となっている。

ポイント回収も増える

近年は無人回収所がかなり増えてきており、ポイントカードでポイントを貯めると買い物券がもらえるという「ポイント回収」という形態も普及している。このポイント回収システムは、本紙で何度か紹介しているジェネシスの他、CBMコーポレーション他数社が参入し、競争が激化している。

※当WEBサイトに掲載している記事・データは本紙掲載記事の一部です。本紙面には詳しい概要も掲載しています。見本紙をご希望の方には1ヵ月間無料でお送りしておりますので、お気軽にご連絡下さい。

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