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【シンガポール・センブコープ社】米国式の混載収集ごみを選別工場で資源化
古紙ヤードは月間7000トンを扱い全量を輸出

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2010年11月1日 908号

センブウエストの廃棄物選別工場。手前にはボイラーが見える

10月10日から5日間、CFC(中部商組青年部)に同行させてもらい、インドネシアとシンガポールを視察した。住商紙パルプとアジア住友商事のアテンドによるもの。今号では、シンガポール最大手の廃棄物会社であるセンブウエストの選別工場、別会社のセンブコープ・テイペーパー・リサイクリングの古紙ヤードと機密処理専用ヤードを見学したので、シンガポールのごみ事情や古紙事情を交えながらレポートしたい。

世界的な貿易国家

シンガポールの国土は707平方キロメートルで、東京23区とほぼ同じ大きさ。人口は約500万人で、居住者は374万人。人口密度は世界第2位。人種は中華系が75%を占め、次いでマレー系が14%、インド系が9%、その他が2%となっている。主要な産業はなく、昔から貿易港として栄えてきた。1965年に独立を果たしたリー初代首相が、失業率の増加や天然資源に恵まれないことを受け、貿易が国を発展させる唯一の手段と信じ、一党独裁体制下での通商都市国家の道を選択した。

2007年の1人当たりGDPは3万5,000ドルに達し、日本を追い越しアジアでトップの座についた。ASEANに加盟し、新興工業経済地域の一角でもある。リーマンショックによる世界不況の影響で、08年の経済成長率は1.8%、09年はマイナス1.3%に落ち込んだが、10年になってからは力強いV字回復を見せている。

センブコープ社は多角事業を展開

センブコープ社はシンガポール政府が47%出資する同国最大の総合エネルギー企業で、4つのメイン事業から構成されている。4つのメイン事業とは、①エネルギー、②水、③海運、④資源化事業で、全てを合わせると年間売上高は99億シンガポールドル(約6,200億円)に上る。エネルギー事業は17ヵ国で行われており、天然ガス発電、石炭発電、バイオマス発電等、地域によって燃料を使い分けている。また、水事業も13ヵ国で展開しており、シンガポール最大の水管理会社でもある。1日600万立方メートルの廃水や飲料水の精製と管理を行っている。リサイクル部門としてシンガポールに2社、オーストラリアとインドでそれぞれ1社ずつ、廃棄物事業を展開する。

今回訪れたのは、センブコープの子会社であるセンブ・ウエストの廃棄物選別ヤードと、センブコープ・テイペーパー・リサイクリングの古紙ヤードと機密書類専用ヤードの3ヵ所。順に紹介する。

センブウエストの廃棄物選別ヤードを見学

シンガポール最大手のセンブウエスト社の廃棄物選別ヤードを見学した。敷地は2ヘクタール(2万平方メートル)で、選別工場、廃プラ用ベーラー、資源物の保管施設、焼却ボイラー等の設備があり、古紙類はグループの古紙ヤードに持ち込まれ、品種ごとに再選別されて梱包される。廃棄物選別ヤードには1日200トンの廃棄物が持ち込まれ、4つの選別ラインに40名が配置し、12品目の資源物とごみに分けられる。資源物のメインは廃プラ、鉄、非鉄、古紙。ちなみに選別作業員の月給は1200ドル(約7万5,000円)だという。

同様の施設が20ヵ所ある?

センブウエスト社はシンガポール最大手の廃棄物業者であり、実際、街中でもかなり同社の緑色のダストボックス(混載ごみ回収箱)を見かけた。そのような事情から考えると、選別施設はかなり小さい印象。シンガポール環境省のホームページによると、09年の1人1日当たりのごみ量は0.8キロで、ごみ処理量は152万トン。見学した施設は1日200トンを処理していたので、年間では7万3,000トン。全体のごみ処理量からみると、同国内にこのような施設が20ヵ所ほどある計算になる。

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