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【大手製紙4社の業績推移】王子・日本、1000億円(営業利益)目標も達成せず
大王の好況は2000年代前半、レンゴーは後半

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2010年12月20日 915号

大手製紙4社の業績推移

2001年度からの日本の大手製紙4社の過去10年の業績の推移(売上高と営業利益、いずれも連結ベース)を調べてみた。大王製紙は03年度に、王子製紙と日本製紙は04年度に、レンゴーは09年度に、それぞれ過去最高益を出している。4社のうち3社が2000年代の前半に好況を駆け抜けた。

この3社の収益の柱は新聞用紙や印刷用紙などの洋紙だった。洋紙の収益が04年をピークに陰りをみせ低下傾向にあるのに対し、板紙はリーマンショックを乗り越えたあとの収益の回復が著しいといえよう。大手製紙4社の国内外事業、経営目標、業績推移などに触れることで、日本の製紙業の現状を浮き彫りにしてみた。

南通プロジェクト、悪天候下で船出

まず王子製紙グループから。内外からもっとも注目されているのが来年初から営業運転に入る南通プロジェクトだろう。同プロジェクトの柱は、中国江蘇省南通市に建築中だった年産40万トンの印刷用紙(塗工紙)マシン。ただアジア全域で夏場から紙の価格が下がり始め、市況は依然として冴えない。

王子ブランドとはいえ中国では後発。市場価格より安く売らないと売れないだろう。中国ではAPPブランドがトップブランドだ。加えてパルプからの一貫設備でない(購入パルプを使用)というコスト的なハンデもある。スタートとしては強い逆風が吹いているわけだ。王子は東アジアにおける海外ビジネスの拡大(海外売上げ比率20%を目標)を経営目標のひとつに掲げているが、南通プロジェクトは悪天候下での船出となった。

同社が目標とする経営指標は営業利益1,000億円以上、純利益500億円以上。同社の売上高は01年度にはすでに1兆円を突破しており、過去最高は07年度の1兆3,183億円。一方、利益は04年度が営業利益846億円、営業利益率7.1%、純利益433億円で、もっとも経営指標に近い結果を残せた年度だった。05年度以降の営業利益は328億円~739億円、利益率2.6%~6.4%にとどまり、逆に指標からは遠ざかっている。

もっとも売上高、営業利益で日本製紙Gに抜かれたのは01年度だけ。とくに03年度以降は王子が日本より営業利益で100億円以上上回るようになっている。そして09年度は王子736億円に対し、日本431億円と300億円以上も上回った。過去最大の開きといえよう。洋紙と板紙の生産比率が王子が55:45に対し、日本は76:24。こうした生産比率が営業利益差に影響しているようだ。

遠のくグループビジョン2015

続いて日本製紙グループ。01年度から09年度をみると、売上高は最多が07年度の1兆2,117億円、リーマンショック後の09年度が最少で1兆952億円。

大手製紙4社の業績推移

大手製紙4社の業績推移

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