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【足立区】「資源ごみ買取市」を区内6ヵ所で開催
ドアプライスを提示し、現金で買取り

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2011年8月8日 946号

白井エコセンターで開催されている資源ごみ買取市の様子

東京都足立区で実施する「資源ごみ買取市」が盛況を博している。ロスのリサイクルセンターを模したこの取り組みは、ドアプライス(買取り価格)を掲げ、区民が持ち込んだ資源物をその場で買い取っている。ポイントシステムやドライブスルー型の回収方式が拡がるなか、現金で取引する買取市は全国でも初めてとみられる。7月に白井エコセンター(滝口千明代表取締役社長、東京都足立区鹿浜3-28-7)で開催された様子を取材した。

6ヵ所で月1回ずつ開催

足立区で「資源ごみ買取市」が始まったのは08年8月。中国で資源需要が高まり、価格が高騰していた頃でもある。白井グループがロスのリサイクルセンターに着想を得て、入谷のエコセンター内で買取市を開催する計画を練っていた。当初は大手飲料メーカーとスポンサー契約を結んだ方法も検討していたが、足立区に提案を持ちかけたところ、区の協力のもと実施することになった。区からは月3万円の補助金が付き、広報やHP上の告知など情報提供の面で協力を得ている。現在、白井エコセンターのほか、関原の森、新井商店、トベ商事、飛鳥興産、遠藤商店の区内計6ヵ所で開催されている。

少量でも現金で買取り

7月下旬に訪問した白井エコセンターでは「資源ごみ買取市」を月に一度、日曜日に開催。午前9時から午後1時までの4時間ほど実施している。区民が持ち込める資源物は古紙を含む6種類。その日の買取り価格をオープンにし、その場で現金で買取るのが大きな特徴だ。8月の買取り価格は、キロあたり①古紙が8円、②スチール缶が10円、③アルミ缶が20円、④ペットボトルが15円、⑤廃食用油が30円、⑥古着が5円だった。なお、この買取価格は開催するヤードによっても異なる。米国ではドアプライスの提示が一般的だが、日本では沖縄の問屋で見かける程度で、ほとんど例がなかった。

利用者の安全面も重視

「資源ごみ買取市」での買取り手順は、まず資源物を持ち込んだ区民が氏名・年齢・職業・住所を所定の用紙に記載。それを身分証明書で確認を行う。これは古物営業法にもとづく手続きで、抜き取りなどの盗品や事業者の持ち込みを認めていないためだ。買取市の開催にあたり所管の警察署の確認も取っている。区民が自家用車から搬出した資源物は、種類ごとに計量し、単価をかけた金額を合算。最後にその場で現金を支払うというわけだ。会場には、10名のスタッフが計量や支払いの業務にあたっていた。また3名の警備員が常駐し、出入りする車両の誘導を行っていた。現金買取りという触れ込みだけでなく、利用者の安全に配慮した丁寧な運営も眼を引いた。

85%が古紙、リピーター率も高く

白井エコセンターで一回の買取市で集まる量は15トンほど。そのうち約85%が古紙だという。利用者数は1回につき150人~200人で、買取り額の平均は1人当たり800円ほどになるそうだ。利用する区民は圧倒的にリピーターが多く、主に2キロ圏内に住む区民が大半なのだそう。足立区だと約16ヵ所のヤードで実施すると区内全域がほぼカバーできるといい、同区では開催場所のさらなる拡大も視野に入れている。白井エコセンターの敷地規模は約1,500坪で、事務所建物や収集車両のガソリン供給設備、粗大ごみや家電の保管場所がある。

同施設は、家電リサイクル法による引取場所や足立区の粗大ごみの持ち込み場所にも指定されており、資源物とともに不用品の持ち込みができる。家電で再利用可能なものは、100円で買取るというサービスも設け、区のごみ削減にもつながっている。こうした区民から受け入れヤードとしての素地があったことも、資源の持込みを後押ししたとみられる。

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