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【山口資源】現金で買い取る無人古紙回収機を開発
ヤードを二ヵ所開設して8ヵ所体制に

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2011年9月19日 951号

山口資源とエクセムが共同開発した、現金で買い取る無人古紙回収機

本紙886号(2010年5月24日付)で取り上げた山口資源㈱(山口県防府市大字植松1886番地)を再度訪問し、中村ちあき会長に話を伺った。前回は「この4年で5ヵ所のヤードをオープン」と報道したが、さらに昨年と今年、山口県宇部市と島根県大田市に2ヵ所のヤードをオープンし、全部で8ヵ所体制となった。また同社は、現金で買い取る無人古紙回収機を開発し、8月から本社ヤードに設置している。今月中に2号機、3号機を順次自社の各ヤードに設置していく。全国的にポイント制の無人回収機が普及する中、現金で買い取る無人回収機は初めての試みとなる。こちらは要望があれば全国に販売したい意向で、是非問い合わせてほしいとのこと。

現金で買い取る無人古紙回収機を開発

今回の取材の目玉は山口資源と機械メーカーの㈱エクセム(本社・大分市)が共同開発した「現金(げんき)くん」。名前の通り、古紙を現金で買い取る無人回収機。自動販売機の逆バージョンのような仕組みで、古紙を持ってくると現金が支払われる。現金で買い取る無人回収機は全国でも初めての試みだろう。全国的にポイント制の古紙回収機が普及する中、同社も当初はポイント制の導入を検討していたが、どうせならオリジナルのものを開発しようということになった。

今年の2月から企画・開発に取り組み、7月に1号機が完成。8月1日から同社の本社ヤード前に設置している。特徴は①無人で古紙を現金で買い取る、②畳1畳分の省スペース、③分かりやすくシンプルな構造、④防犯カメラで24時間監視―等が挙げられる。

現金くんの大きさは、横860ミリ×奥行き910ミリ×高さ1360ミリという小型サイズ。100ボルトの電源が確保できればどこにでも設置できる。重量は180キロで、内部の温度上昇を防ぐために大型のファンが内蔵されている。機械の構造はいたってシンプルで、いろいろな難しい操作は必要がない。実際に操作の流れを説明しよう。

最低1キロ以上、現在の買取り価格はキロ5円

最初の画面には、「はかりの上に何もないことを確認してスタートボタンを押してください。」と書かれている。そしてスタートボタンを押すと「古紙をはかりにのせてください(1キロ以上必要です)。」と表示され、古紙を載せると重量が計量される。ちなみに持ち込み品種は古紙に限定し、買い取り価格は一律キロ5円に設定されている。この価格設定は随時変えることができる。1キロ以上が持ち込みの最低条件だが、キロ未満の重量は全て引き上げとなっており、例えば1.1キロは2キロとして計量される。

 「古紙を全てのせてから精算ボタンを押してください。」と表示されるので、精算ボタンを押すと、「はかりから古紙を降ろして所定のバケットへ投入してください。」と出る。隣に投入用のバケット(カゴ)が設置されている。品物を降ろすと自動的に重量に応じた金額のコインが出てくるという仕組み。

現時点ではコインは5円、10円、100円の3種類に限られており、内蔵のコインカセットには5円玉が80枚、10円玉が100枚、100円玉が70枚セットできるようになっている。日々の業務としては、バケットの古紙を回収すると共にコインの補充作業が必要になる。

シンプルな構造

機械的には、はかりとモニター画面、スタートボタンと精算ボタン、料金受取口が付いているだけの至ってシンプルなもの。はかりはクボタ製で、金銭の授与が発生するので国家検定を受けたものを使用している。はかりとバケットは連動しておらず、何回も載せる人が現れるかもしれないが、監視カメラがモニター画面に大きく映し出されているので、「見られているという意識」が抑止力につながるという。

不正対策より低コスト

1回に計量できる古紙は50キロまでという上限を設けているが、これも計量機に人が乗って不正をされることを防ぐため。中村会長は「どんな不正対策を施しても、ほんの少数の人が不正を行うかもしれず、その少数のためにあれもこれもと考えるとキリがない。」と語り、「お客様への還元を第一に考えて開発した。機械設備やランニングコストはびっくりするくらい安い。」とも。機械設備にお金をかけるなら、その分をお客さんに還元するという同社の経営方針がこのシステムにも表れている。

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