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【吉安集団】
2台で年産計90万トンの新マシンが本格稼働
買付商社のサイコリンクが月間2万トンを調達

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2012年3月12日 975号

吉安集団が新設した3号マシンの建屋内部

中国の段原紙メーカー、吉安集団有限公司(ジーアン・グループ)の古紙買付商社であるサイコリンク(白霄代表取締役社長、本社・東京都豊島区西池袋1-29-5)が日本からの輸出攻勢を強めている。昨年は約20万トンを輸出し、月間扱い量は2万トン前後に上った。1月から吉安集団が2台で年産能力計90万トンの新マシンを稼働させたことで、さらに日本から古紙買付けを強化。サイコリンクの日本進出は2010年と後発なものの、メーカー直営商社としての価格競争力を活かし、今年は価格の牽引役にもなってきそうだ。

アジア最大級の新マシン

サイコリンクの親会社である吉安集団有限公司(ジーアン・グループ)は昨秋に2台で年産90万トンの新マシンが完成。この1月から商業生産を開始し、2月からほぼフル稼働している。増設した1つの3号機は年産65万トンの段原紙マシンでアジアでも最大級。メッツォ製で抄紙幅6.5メートル、抄紙速度1,200メートル/分のマシンである。もう1つの4号機は、年産25万トンでアンドリッツ製、抄紙幅5.5メートル、抄紙速度900メートル/分のマシンである。 吉安集団の工場があるのは浙江省の嘉興市の海塩。上海から南に100キロほどの沿岸部に位置する。港だと上海港や寧波港が近い。120ヘクタールの工場では、計4台のマシンが稼働している。生産能力は今回の新マシン増設に加え、既存設備も改造したこと等により合計175万トンに達する。将来的には6台のマシンの設置が可能で、また段ボール加工設備の3ラインも併設する計画がある。

中国造紙協会のデータによると、吉安集団の2010年の生産量の実績は67万3,000トンで前年対比1.7%増。生産量の順位では17位に付けた。 将来的に吉安集団は中国の段原紙生産の分野で上位3位以内のトップクラスを目指す。そのために生産能力を2015年までに560万トンまで伸ばす目標だ。現在の約3倍にあたる生産規模である。海塩工場のほか、福建省にもすでに200ヘクタールの土地を確保し、新工場を建設する予定がある。また吉安集団は段原紙の加工分野も手掛け、段ボールの一貫生産体制を築いていることも大きな特徴である。現在、5ヵ所ある加工工場を2015年までに15ヵ所に増やす計画がある。

中国の段原紙メーカーは玖龍紙業(ナインドラゴン)が最大手で、二番手の理文造紙(リー&マン)を吉安集団が猛追する。他に浙江景興紙業や世紀陽光紙業などの中堅がしのぎを削る。段原紙市場は以前に比べて伸び率が鈍化したものの、政府による小さな工場の閉鎖などで、需要は伸びる余地があるとの見方もある。 なお、吉安集団は昨年、吉安紙容器(ジーアン・ペーパー・パッケージ)から名称を変更し、親会社の泰盛集団グループから独立した。泰盛集団は林業やパルプ生産、包装、物流などの分野をもつ多角経営企業。自社林の原料を使ってパルプを生産するパルプ工場を建設する計画もある。

世界で300万トンを調達

吉安集団の古紙調達部門として、サイコリンクを設立したのが2007年。米国のロスに本社を構え、欧州ではオランダ、イギリスにオフィスがある。世界中から古紙を買い付け、昨年の調達量は世界で年間約300万トンに達した。中国の輸入シェアのバランスなどから地域別の調達量を推定してみると、月間ベースで米国から約15万トン、欧州から約8万トン、日本から2万トンほどとみられる。コンテナ船の輸送に米国で2~3週間、欧州で1ヵ月のところを、日本では2~3日で着くので、距離的な優位性からも日本品の調達を重視。今年5月にはオーストラリアにも事務所を開設し、さらに世界各地からの調達を強化する。

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