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【鉄屑と古紙の輸出】
鉄屑 全国各地域からまんべんなく輸出
古紙 関東が57%を占める一極集中型

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2012年3月26日 977号

鉄屑と古紙の輸出

日本の場合、回収された古紙は国内消費が8割、輸出が2割を占める。ところが回収量に応じて各地域がまんべんなく輸出しているわけではない。地域によってかなりムラがある。昨年の関東地区は回収量に占める全国比率は39%だが、輸出量に占める同比率は57%と突出している。ところが北海道、東北、中国・四国の輸出比率は3%に満たない。関東一極集中型が日本の古紙輸出の特徴だ。

一方、鉄屑の輸出では関東のシェアが30%にとどまっており、全国各地からほぼまんべんなく輸出されている。古紙と鉄屑の地域別輸出の違いや、古紙の地域別の輸出シェアと回収シェアの違いなどについて、その背景を考えてみた。

鉄屑、全国からまんべんなく輸出

鉄屑の地域別輸出は「その他スクラップ」の中のコード番号7204.49ー900を抽出した。同品目は鉄屑輸出の6割強を占めている。昨年の地域別輸出比率をみると、関東30%、中部18%、九州15%、東北13%、近畿12%、北海道8%、中・四国4%である。全国からほぼまんべんなく輸出されている。一方、古紙は関東57%、近畿18%、九州12%、中部9%、中国・四国2%、北海道・東北が各1%である。鉄屑との違いがはっきり。このため、古紙は関東、近畿、九州の3地区で全体の87%を占めるのに対し、鉄屑は57%にとどまっている。なお昨年の輸出量は古紙443万トン、鉄屑(同品目332万トンを含む全体)545万トンだった。

コンテナ輸送とバラ積みの違い

この理由としては以下のことが挙げられる。①古紙はコンテナ輸送だが、鉄屑はバラ積み。このため港湾の利用状況をみると、鉄屑は前述の同品目だけで昨年、70港から輸出されたのに対し、古紙は44港にとどまる②コンテナ輸送の場合、地方港からのフレート(海上運賃)が割高でかつコンテナの確保が難しかったりする。このため地方港からの輸出にはハンデがともなう③古紙を使う製紙会社の工場が北海道、静岡、愛媛などに集中している。そうした地域では消費が回収を上回り、輸出余力が乏しい④大都市ほど発生が多い古紙に対し、鉄屑の発生はそれほど大都市に偏らないーなど。

関東、01年時点で全国比50%を超える

次ぎに地域別古紙輸出の推移をみてみよう。日本で100万トン台の古紙輸出が始まったのは11年前の2001年から。関東地区の01年の輸出量は76万トン。2011年が251万トン。数量で3.3倍に膨らんだ。全国に占める輸出比率では01年が52%だから5ポイント増。輸出が本格化した01年当時から、関東地区からの輸出が全国比50%を超えていた。この関東一極集中傾向が11年後、さらに強まっているといえよう。

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