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【興南野球部監督 我喜屋優氏インタビュー】
人間教育の徹底で春夏連覇を成し遂げる
逆境を友に常識を破り、企業経験活かす

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2014年1月6日 1064号

大昭和製紙北海道の社会人野球チームで活躍し、都市対抗野球で全国優勝にも貢献した我喜屋優氏。監督としても5度の地区代表として出場を果たす。一躍、有名になったのは、母校である沖縄の興南高校の監督に就き、2010年に甲子園春夏連覇の偉業を成し遂げたからだ。北海道では北昭興業(本社・白老郡白老町、佐野昌源社長)に籍を置き、企業人としても長年、製紙・古紙業界に携わってきた。逆境を友に常識を打ち破り、基本を大切にする人間教育で強い組織を作ってきた名将に話を聞いた。

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我善屋監督は1950年6月23日に沖縄の南部にある玉城村(現南城市)で生まれた。この日は沖縄戦が終結した「慰霊の日」という特別な日でもある。沖縄の豊かな自然の中で育ったことで、体力が鍛えられ、感性が磨かれた。また様々なスポーツを経験したことが、野球の向き合い方を柔軟にもしてきた。

「いつも船に例えるのですけれども、沖縄の最南端の玉城(たまぐすく)という小さな小舟の中で生まれて、ある意味で港の中の生活。でも、いつかは飛び立ちたいという意欲がものすごく強かった。港を出ていく大きな船や空の上を飛んでいる飛行機をみると、いつか乗って行きたい、という気持ちから僕のディスポート精神が始まった。「ディス」は離れる、「ポート」は港。「スポーツ」の語源でもある。玉城村の中でも、ひたすら部屋の中で勉強じゃなくて、海、山、砂浜の中に遊び道具を見つけては、隣の子供達と常に日が暮れるまで遊んでいた。市販の遊び道具なんて何一つなかった時代。何もないからこそ、知恵を絞るしかなかった。」

「小学校4年生のときに、僕は養子で1年間出され、那覇市の大金持ちの家で暮らしたことがある。経済的には何不自由ない暮らし。玉城村を離れて知ったのは大切なのはお金でも物でもないということ。そして親元を離れる寂しさだった。田舎の良さも分かって逃げ帰ったが、実際に離れてみなければ分からなかった。また今度は親父の仕事の関係で那覇に引っ越してから、千何百人というマンモス小学校を経験し、さらには中学校でいろいろなスポーツをやった。やらなかったのが野球だけ。陸上の棒高跳びで記録をつくったので、興南高校に誘われて入った。でも棒高跳びをしないで、野球をやった(笑)。陸上で勧誘されて入学したのに野球部に入りたいなんて言語道断。最初は断られたが、毎日頼んでいるうちに入部を許可してもらうことができた。」

興南高校で高校3年のときに甲子園でベスト4まで勝ち進み、「興南旋風」を巻き起こした。卒業後に大昭和製紙の野球部に入部するが、都市対抗野球の常連で強豪として名を馳せたチームには猛者ばかり。4年後に大昭和製紙の工場があった北海道白老町のチームに異動が決まる。

「静岡の大昭和製紙に夢と憧れをもって入ったのはいいけれど、素晴らしい選手達を見て、来るんじゃなかったという大きな挫折感も味わった。静岡では沼津の合宿所にいながら、午前中は会社勤め、午後は沼津のグラウンドで野球の練習をする生活。鈴川工場に配属され、電車で通っていたのだけど、1分間に何百メートルのロールが出来るのを見たときに、『近づくな!』『危ないぞ!』とか言われ、それだけの危険の伴う仕事だっただけに、マシン自体が怖かった。スポーツで入社したことのほうが強かったので、伝票整理のような仕事しかやらせてもらえなかったけれど。それでもやっぱり紙というのは、当時の日本の文化の最先端で、飛ぶ鳥を落とす勢いがあった。」

「また野球だけでなく、オリンピックに数々の選手を送り込んだ陸上の名門チームも抱えていた。100メートル10秒台の陸上選手やハンマー投げの室伏重信選手(室伏広治選手の実父)がいた。沖縄のスポーツ界が豆鉄砲ぐらいしか感じられない、こんなにも世の中に差があるなということが初めて分かった。これを埋めようと思って、陸上のレーニングを見よう見まねでやったりしながら練習に励んだ。やっと試合に出してもらえるようになったときに『北海道に3、4年行って来い』と転勤を命じられた。それで34年間もいた。今だから分かるが、大昭和には次から次に選手が入ってくるので捨てられたようなものだった。

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