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古紙ジャーナル バックナンバー

【オーワック】
小型ベーラーを世界50ヵ国で7万台販売
欧州ではパッカー車を使わない回収が主流

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2013年12月9日 1061号

ヨーロッパでは古紙業者がパッカー車を使わないー。これを聞いた時は俄かに信じられなかったが、様々な話を聞くうちに納得することができた。ヨーロッパに拠点を置く小型ベーラーの製造メーカーであるオーワック・トムラ・コンパクション(東京都大田区北大森1-23-7NAVALビル4階、電話03-6450-0452)は40年以上の歴史を持ち、世界50ヵ国で7万台以上の販売実績を持つ。同社の社長であるトーマス・ヨハンソン氏がスウェーデンから来日したので、話を伺った。

1971年にスウェーデンで創業したオーワック・トムラ・コンパクションは、小型ベーラー(圧縮減容機)とコンパクター(圧縮機)の分野で世界をリード。これまでに世界50ヵ国で7万台以上の販売実績を持っており、2005年よりノルウェーに本社を置くトムラグループの一員となった。同社の製品は主に排出事業者であるスーパーや工場、倉庫、オフィス、ホテル等に置く小型の手動ベーラーで、縦型のものや横型のボックス式、二層式のものなど様々。圧縮荷重は3~4トンの小型タイプから24トンの大型タイプまであり、処理能力は小型タイプで1時間に150キロ、大型タイプは1時間に700キロ~1トンまで処理することができる。対象品は一般ごみ、段ボール、PETボトル、廃プラ、廃フィルム、PPバンド、ポリタンク、18リットル缶、ガラス瓶等で、対象品に応じた製品を揃えている。減容率は段ボールが4分の1~6分の1、PPバンドで4分の1~7分の1、PETボトルやプラフィルムでは4分の1~10分の1ほどの圧縮効果がある。これらのベーラーは主に古紙業者が排出元に置くケースが多い。

物流コストが高いヨーロッパ

同社のトーマス社長によると、スウェーデンでは元来、税金や人件費が高く、ガソリン代も日本に比べてかなり高い。このような背景もあり、コスト削減を助ける同社の小型ベーラーが普及した。30年ほど前まではヨーロッパでも日本と同じように古紙業者はパッカーを使って回収を行っていた。しかし徐々に排出先に小型ベーラーを導入して梱包品を平ボディ車で引き取りに行くというスタイルに変化した。近年、パッカー車を多用しているのはごみ収集業者で、古紙業者がパッカー車を使うケースは珍しくなっているという。

小型ベーラーを導入するメリットは、①排出先の囲い込みになる、②物流コストが抑えられる、③人件費が抑えられる、④分別排出に貢献できる、⑤税金の軽減になるー等のメリットがある。これはヨーロッパだけでなく日本でも同様のケースが多く、特に古紙業者にしてみると①の排出先の囲い込みという面が大きい。特に月間数十トン以上排出される大口の案件では、囲い込みで得意先を逃がさないという狙いもあって、小型ベーラーを導入するケースが多い。

年間1,000万円以上削減した実例も

一定量の段ボールが排出される工場では、段ボールを潰して、ごみ置き場までカゴに乗せて運ばないといけない。これらの労力と時間、人件費がどれくらい軽減されるか。ちなみに1人で段ボール1トンを折りたたむには約12時間かかるが、同社の小型ベーラーでは折りたたまずにそのまま投入して圧縮されるので、かなりの時間短縮になる。日量2トンの段ボールを排出する物流センターの実例では、5人の作業員を要していた作業が2人に削減でき、年間で1,000万円以上のコストダウンに繋がった。

国土が広く大型の回収車両が一般的な米国では、このような小型ベーラーは当初は普及しなかったが、ごみや資源物を圧縮して運ぶというコンセプトが徐々に受け入れられるようになり、現在では年間で200~300台ほどのペースで販売量が伸びている。また日本ではPPバンドや廃プラの梱包用に導入されているケースが多いが、欧州では九割以上が段ボールの圧縮・梱包用に使用されている。

 

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