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古紙ジャーナル バックナンバー

【国内建値と段原紙】
レンゴーの建値上げに他社は追随するか
新聞と雑誌の消費量は王子・日本が圧倒

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2013年12月2日 1060号

 既報のようにレンゴーが11月21日から国内建値を引き上げた。段ボールが1円上がり16円、新聞が2円上がり16円、雑誌が2円上がり14円となった。主原料となる古紙価格を引き上げることで段ボール原紙の値上げを実現させたい考え。消費税増税前の駆け込み需要期に段原紙の値上げを実現させたいのは他社も同じだが、古紙価格の上げ幅や時期を巡って各社の見解が分かれており、注目が集まる。

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レンゴーの急転直下の3品(段ボール・新聞・雑誌)値上げに他社が追随を渋っている理由は、①新聞と雑誌をレンゴーが上げたことに対する反発、②新聞と雑誌が2円の上げ幅であること、③輸出価格が下落している状況、④一部問屋の反発ー等が挙げられる。

左表と図は、昨年の王子グループ(王子マテリア・王子製紙・王子エフテックス)、日本製紙グループ(日本製紙・日本大昭和板紙)、レンゴーグループ(レンゴー・丸三製紙・大阪製紙)の3社において、裾物三品の古紙消費量を比較したもの(グループ会社名は当時)。段ボール古紙の消費量は①王子188万トン(23.8%)、②レンゴー186万トン(23.6%)、③日本100万トン(12.7%)で、1万7,000トン差の僅差で王子がレンゴーを抑えてトップ。新聞古紙の消費量は①日本115万トン(28.2%)、②王子103万トン(25.3%)と日本と王子が100万トンを超えているのに対し、レンゴーはグループで10万トン(2.5%)にすぎない。雑誌古紙の消費量は①王子67万トン(30.9%)、②日本56万トン(25.6%)とこちらも王子と日本が50~60万トン台の消費量があるのに対してレンゴーは10万6,000トン(4.9%)に留まっている。ちなみにレンゴーグループの新聞消費量は大阪製紙が7.4万トン(73%)を占めており、雑誌消費量は、レンゴー・利根川工場5.8万トン(54%)、大阪製紙2.4万トン(22%)、レンゴー・金津1.8万トン(17%)。

このようにレンゴーは段ボール古紙は王子とほぼ同量を消費しているが、新聞古紙の消費は王子や日本の1割以下、雑誌古紙の消費は同2割以下となっている。

王子・日本、2円上げに躊躇?

今回、レンゴーが段ボールを1円、新聞と雑誌を2円値上げしたが、王子・日本・レンゴーのコストアップがどれくらいになるか試算した。段ボールの1円上げにより、王子とレンゴーが年間19億円、日本が10億円のコストアップとなる。新聞は日本が23億円、王子21億円、レンゴー2億円で、雑誌は王子13億円、日本11億円、レンゴー2億円のコストアップとなる。王子と日本は新聞と雑誌のコストアップが膨れ上がるので、両社がレンゴーと同じ上げ幅を躊躇する理由が分かる。とはいえ2円差を放ってはおけず、折衷案の全品1円上げという噂も流れている。いずれにせよ12月頭には各社の方針が決まっているだろう。

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