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【古紙の新用途を探る③】
セルロースファイバーが断熱材や外壁に
デコスが年産3,500tの新工場を稼働

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2013年11月25日 1059号

新聞古紙を原料にしたセルロースファイバーが断熱材や外壁にも利用されている。年間生産量は1万2,000トンほどであるが、アベノミクス効果と消費税値上げ前の駆け込みによる住宅需要の伸びが追い風となっている。古紙由来の断熱材は断熱や防火性能も高く、米国では年間に約50万トンを生産し、最大のシェアを占めている。今回、7月に埼玉県飯能市で稼働を始めた㈱デコスのセルロースファイバーの製造工場を訪問し、断熱材利用の動向を探った。

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断熱材向けに施工販売

㈱デコスが関東工場としてセルロースファイバーの製造工場を開設したのが、埼玉県飯能市にある工業団地内。敷地は1,450坪、建物は600坪の広さがある。事務所棟、生産棟、ストックヤードの三つで構成され、ショールームや吹付け施工研修の機能も兼ねている。年間3,500トンのセルロースファイバーの生産能力があり、総投資額は約5億円に上った。昨年12月に竣工し、7月から稼働を始めている。

デコスは山口県下関市に本社を構える断熱材メーカー。本社工場の生産能力は年間2,500トン。東京には営業部門があったが製造部門がなく、関東地区での需要増と安定供給に備え、今回の拠点拡大に至った。またグループ会社である安成公務店とともに提携する施工業者が設計・施工を行い、セルロースファイバーの施工販売まで手掛けることを強みとしている。同社特有の施工方式が「デコスドライ工法」と呼ばれる乾式吸込工法。掃除機が逆噴射するような吹込機を使って、内壁の隅々まで繊維を充填させる方法で、施工後は家が布団を着たようなイメージに近い。

断熱材シェアは2%

ちなみに、断熱材のシェアはグラスウールが最大のシェアで49%を占め、続くロックウールが23%を占める。セルロースファイバーはわずか2%の市場占有率に過ぎない。ところが米国では、セルロースファイバーが35%と最大のシェアを占め、年間約50万トンの生産量があるとされる。国内で断熱材向けのセルロースファイバーを製造するのは、王子製袋、日本製紙木材、吉永商事を含む7社。デコスは「デコスファイバー」、王子は「ネオファイバー」、日本は「スーパージェットファイバー」というように各社で独自名称を付けている。シェアは①王子、②日本、③デコス、④吉永商事という順に多い。①、②は製紙メーカーの関連会社で、③、④は工務店の系列という特徴があるが、王子や日本も加盟工務店が施工まで請け負う体制をもっている。王子は江戸川工場(東京)と岩見沢工場(北海道)にセルロースファイバーの製造設備があり、日本はいわき工場(福島)に専用設備がある。王子は北海道や関東、日本は東北でシェアを握るが、デコスは九州や関東で受注を増やしている。デコスの加盟代理店の実績では、鹿児島の工務店がもっとも施工件数が多く、次に埼玉が多い。

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