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古紙ジャーナル バックナンバー

「紙はゴミじゃない!」出前講座を年100回程開く
リサイクルの必要性訴え、品質や掘り起しに貢献
   -㈱明和製紙原料 小六信和社長-

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2013年7月8日 1040号

「紙はゴミじゃない!」と大合唱
「紙はゴミじゃない!」と大合唱

 「紙はゴミじゃない!」を全国に広めたいーー。この理想を掲げ、同タイトルの出前講座を年間100回近く開く明和製紙原料(本社・岡山市)の小六信和代表取締役社長。コロッケ先生と自称し、リサイクルの仕組みや意義を一般市民に分かりやすく伝えている。「紙はゴミじゃない!」の合言葉を使って出前講座を行う仲間を全国でも増やしていきたいという。日本の古紙の品質は、排出段階の市民による分別に支えられているといっても過言ではなく、こうした啓蒙活動の重要性は高まっている。

幅広い層に出前講座、リサイクルの意義伝える

 今では問屋の自社回収が増えてきたとはいえ、問屋が一般市民に向き合うことは不得手な分野。一般市民向けの分別指導や分別マニュアルの作成は、自治体が取り組むことが大半であろう。また数量を増やすための営業活動は引きもきらない一方で、質を高める取組みは疎かにされがちでもある。だが、排出段階の分別に支えられている日本の古紙の品質は、市民によるリサイクルへの協力があってこそ成り立つ。また掘り起しに繋がる雑がみ回収も、市民の手による細かな分別が前提となっている。15年ほど前から小六社長が情熱を注いできた出前講座は、古紙リサイクルで果たしてきた市民の役割を再認識させてくれる。

 小六社長「紙はゴミじゃない!」をメインタイトルに掲げた古紙リサイクル講座を年間百回近く開催。岡山市を中心に開いてきた出前講座は、今では四国や大阪でも声がかかるようになった。各地を東奔西走するのは、「自社の利益に繋がるかどうかという次元の話ではない。古紙業界を代表する気持ちでやっている」と強調する。こうした一般市民向けの出前講座は製紙メーカーではなかなかできない。また学校の先生も文科省のプログラムで手一杯のため、環境学習として自ら教えることは困難。民間で現場を知るプロだからこそ自分たちがやらなければと、小六社長は自らを使命感に駆り立ててきた。

 子供向けを対象にするだけでなく、町内会、婦人会と一般市民の幅広い層に出前講座を開く。聴き手の層に合わせて、内容にもバラエティがある。小学生にはリサイクルの根本的な考え方を教えつつ、クイズなどを準備して興味が持続するよう工夫している。高校生にはドイツと日本の比較といったリサイクルの深い知識を伝え、好奇心を刺激する。主婦層には分別の仕方、雑がみ種類などの技術的な側面を強調する、といった具合だ。将来的に「紙はゴミじゃない!」を日本中の合い言葉にしたいとの構想を掲げる。

製紙工場の工程を実演

 始めたきっかけは15年ほど前。世間がリサイクルに関心を持ち始めた頃だった。明和製紙原料という社名から、製紙工場と勘違いし、見学の依頼が舞い込むことがあった。見学依頼は有り難く受けたが、古紙ヤードで選別やプレスの過程を見てもらうだけでは面白みがない。せっかくだから「古紙リサイクルのイロハ」を見学者の前で話そうと思ったのが始まりだ。話す内容に工夫を重ねていった結果、家庭用のミキサーで古紙を粉砕しアイロンをかければ、薬品を使わずとも紙の繊維が水素結合して紙が再生できる。つまり製紙工場のミニチュア版として、製紙工場に行ったときと同じことを分かってもらえる。市民の前で話すときには、この実験は必ず出取り入れるようになった。

 出前講座の依頼は口コミで少しずつ広がった。一度学校で講師をやると、ほぼ毎年依頼が来る。教育現場では今、ESD(持続可能な開発のための教育)という環境、福祉、IT、英会話の学習が重視されている。岡山市で新任の先生らが受ける研修プログラムの中で、環境教育をテーマにした講演に呼ばれ、それ以降、出前授業に招いてもらうことも増えた。

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